国公立、難関私大に入学するのも夢じゃない「大学編入」という裏技

GMARCHだってありえる
西田 浩史 プロフィール

狙い目は地方国公立大学か

編入試験の時期はというと、文系学部の場合、10月から12月がピーク。国公立理系学部はそれより早く、6月から9月にかけて行われる。

注意点は、一般入試とは異なり、毎年必ずしも行われるものではないということ。また年によって、試験を実施する学部・学科、時期も異なる場合もある。特に地方国公立大は、突如として試験を実施することも珍しくない。

また試験の定員数はほとんどの大学で、一般入試よりも少ない「若干名」となる。大学が設定している基準に達している人がいなければ、“合格者ゼロ”であることもザラだ。

関西は編入試験が活発。特に神戸大学、同志社大学は、古くから実施し人気。両大学とも学生の多様性が魅力であり伝統だ。

そして最大の難点は、試験の最低点や配点などが公開されていないため、合格基準がわかりにくいことだ。

一般入試のように過去問題をネットや書店で購入することもできない。大学に直接問い合わせ、コピーさせてもらう(コピー不可の場合もあり)手もあるが、中には編入試験の問題は非公開の大学も存在する。これは、志願者が少ない地方国公立大学に多い。この点も大学にしっかり確認したいところだ。

 

問題によっては、語学試験、専門科目では、第三者の添削が必要となる。つまり独学での合格が難しい。編入試験は、まさに情報戦なのだ。

その狭き門をくぐり抜けるためには、大学入試同様、予備校に通うのがやはり有効だ。前出でご紹介した7人のうち4人も予備校を利用している。

予備校選びのポイントは、歴史が長く、設置されている講座が多いところ。

例えば、東京・高円寺にある中央ゼミナールは、編入試験対策校の老舗。医学部への編入では河合塾KALS、臨床心理や看護系大学では日本編入学院などが有名だ。関西であれば、ECC編入学院など。小論文や志望理由書対策に的を絞る場合は、”小論文の神様”樋口裕一の白藍塾も良いだろう。

これらの予備校を利用すれば、先に挙げた編入試験の難点を大概は解決するはずだ。

ちなみに、予備校関係者に聞き込んだところ、編入を考える学生の多くは、主に都市部の有名大学を狙っているようだ。つまり地方国公立大学はライバルが少なく“穴場”といえる。一般入試と違い、センター試験が不要な点でも一般受験よりも難度が下がると言える。試験日さえ被らなければ、複数校受験できるのも狙い目となる理由だ。

また大学編入の受験者は現役大学生が主であるが、中には再度学び直したい社会人もいる。前出のDさん、Eさんのように、編入試験にチャレンジし、最終学歴を変える人も増えている。

誰もがその願いを叶えられるほど簡単なことではないと思うが、大きなキャリアチェンジを考える上で、一つの選択権として大学編入という制度を活用するのも一手かもしれない。