10月 3日 遭難信号がSOSに定められる(1906年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1906年の この日、第1回国際無線電信会議において、開催国ドイツが提案した「SOS」が万国共通の緊急信号として採用されました。SOSはモールス符号で聴き取りやすい3短点・3長点・3短点の組み合わせ「・・・---・・・」となっており、発信と受信が簡単でミスが生じにくいという理由から選ばれたものです。

なお、SOSが「Save our souls(我らを救え)」や「Save our ship(我々の船を救え)」の頭文字であるというのは、あとから考えられた俗説だそうです。

ちなみに、この取り決めがなされた直後の1912年に沈没事故を起こしたタイタニック号は、新しい救難信号「SOS」と旧来の「CQQ」を交互に発信して救助を求めました。

ちなみに「CDQ」は、無線の発信をやめ注意するように促す信号CQ(ALL STATION、各局)と、遭難を意味するdistressの頭文字Dに由来しています。英国マルコーニ社の社内規定で定められたのが始まりで、国際符号としてSOSが制定された後も、マルコーニ社の無線局ではCQDを使用し続けました。

【写真】マルコーニによる船舶無線局
  マルコーニ社の船舶無線局 photo by gettyimages

タイタニックが、SOSとCQDを交互に使用したのも、タイタニックの船舶無線局がマルコーニ社のもの(当時は、無線会社の無線局が船内に常駐する、という形が珍しくなかったそうです)だったことが関係しているということです。

その後、新しい全世界的な海上遭難安全システムを確立することが決議され、新しい全世界的な海上遭難安全システム「GMDSS(Global Maritime Distress and Safety System)」と命名され、1999年1月31日をもってモールス符号による遭難通信の取扱いは廃止されました。