地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
レーザー光線で記録を読み取り再生するコンパクトディスク(CD)が登場し、1982年のこの日、国内メーカー9社が一斉にプレイヤーを発売しました。
CDソフトもソニーから50タイトル、日本コロムビアから10タイトルが同時に発売され、最初に生産されたのはビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』だったそうです。
それまで音楽を記録するために用いられていたレコードよりも、ノイズが少なく高音質であるなどの利点があり、発売から4年後の1986年にはレコードの販売枚数を逆転しました。
読み取りには780nmの赤外線レーザーが用いられ、照射したレーザー光の反射を読み取るしくみです。レーザー光を反射させるためコンパクトディスクは、鏡のような役割を持ち、レーザー光を反射する厚さ約80nmのアルミニウム蒸着膜と厚さ約10μmの保護層、レーベルなどの印字膜の複数の層を重ねた構造となっています。
現在では音楽に限らず、様々な種類の電子データを記録するためにCDが使われています。ちなみに、CDの約7倍の容量があるDVDは1996年から販売が開始され、2006年にはさらに容量の大きなBlu-ray Disc(BD、ブルーレイディスク)が販売されています。
そういえば、ブルーバックスにはCD付き、DVD付きの書目はありますが、BD付きのものはありません。「ブルー」レイ付き「ブルー」バックスも、いつかは作りたいものです。