地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1928年のこの日、イギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミング(Sir Alexander Fleming、1881-1955年)が、アオカビの培養液中からブドウ球菌の発育を阻止する物質を発見し、「ペニシリン」と命名しました(論文発表は1929年)。
さらに1945年には、生物学者のエルンスト・ボリス・チェーン(Ernst Boris Chain、1906-1979年)とハワード・ウォルター・フローリー(Howard Walter Florey、1898-1968年)によって、感染症に対する医療薬として革命的な効果があることが明らかにされ、抗生物質薬剤が誕生することになります。
この一連の発見は、20世紀の医療におけるもっとも重要な発見のひとつとされており、1945年にはこの3人がそろってノーベル生理学医学賞を受賞しています。