仕事っぽくないレーベル「カクバリズム」がヒットを飛ばし続ける理由

22歳に一人で設立・旅立った星野源
角張 渉 プロフィール

過去の成功例はあてはまらない

SAKEROCKの作品が好調にヒットしていくなかで、星野源くんがソロ活動を始めていって、想像以上のスピードで人気が出て、日本武道館、横浜アリーナ2days公演と動員数も大きくなっていきました。源くんは移籍しましたけど、それこそトップ・ミュージシャンになって、自分がやりたいことをより具現化して多くの人たちに伝えれるようになったんじゃないかと思いますし。ほんと色々経験させてもらえたのは貴重な財産ですね。

SAKEROCKデビューメンバー カクバリズム公式HPより

ceroはマネージメントも音源制作、発売も全部カクバリズムですが、マイペースに活動してきて、今年発売したアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』がオリコンウィークリーで4位でした。FUJI ROCK FESTIVAL’18ではWHITE STAGEのトリ前で演奏することができたし、海外でも評価され始めていて。これまでの経験が活きた、とても良い形で広がったなって思います。

そもそも、僕は音楽とビジネスは相性が悪いと思っていて。アーティストには変な売れ方はしたくないし、出来るなら作品を誤解されたくないという気持ちがあるんです。僕だってそうですよ。でも、1枚でも多く売れたほうが良いと思いますし。商品になった時点で自分の手を離れてるし、多少誤解されなきゃ広がらないよな、っていう気持ちと、誤解されずに広がるのが一番良いしって気持ちが入り組むし、そういうのはビジネスとして単純じゃないというか。

 

ぼくの仕事って、外から見れば結局は同じことをやってるんだけど、実は中では毎回違うことを模索してるんですよ。アーティストが生んだ作品はその都度違うものであって、どうお客さんに届けるのがいいか、過去の成功例がはまらないわけです。そこに面白味がある。これはたぶん、ぼくが飽き性だというのと、良い音楽を良い環境で作って、どう届けるかアイデアを考えるのが好きだからなんでしょうね。