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30代で1000万…高給取りの銀行員が転職するのは本当にトクか?

銀行員の「転職の損得」1
渡部 昭彦 プロフィール

高給のデメリット

銀行員の給料水準は間違いなく高い。正確には、成果を上げてない人も含め、「遍く」「総じて」高いのだ。恐らくこの点は銀行員自身が分かっているだろう。日々の仕事をこなす中での「貰いすぎ感」は多くの行員の共通の認識に違いない。

この高給は銀行員のキャリア形成を歪めている。

仕事が面白くなくても給料が高いのだから我慢しようという気持ちを、まずは誰もが持つだろう。家族を持っていれば尚更だ。また少なくとも現状での銀行員の社会的なステータスはそれなりだ。「給料を下げてまでどうしてわざわざ事業会社に行くのか?」という配偶者の疑問にまともに答えられる人は少ない違いない。

また銀行員は遍く給料が高い。言い換えれば本来もっと貰っていい人達の給料が抑えられ、そうでない人の給料がそうでないと言うことだ。給料を労働サービスの価格と考えれば市場機能が働いていないのだ。

自分の能力や適性に合った職場で仕事をすべきところ、歪んだ価格(給料)設定により市場の調整機能が働かないことから、銀行員はやるせない思いを心に秘めたまま銀行に残り市場価値のなくなった頃に外に放出されるわけだ。

 

年代別に見る「転職の損得」

銀行に限らず日本における昨今の転職模様を、転職する側ではなく採用する側からの視点で年代別に整理すると概ね以下の通りだ。

①20代→第2新卒(的)採用
②30代→ポテンシャル採用
③40代→プロフェッショナル(専門性)採用
④50代→二極化採用(経営陣か契約社員か)

明日公開予定の記事からは、この4分類に基づき銀行員の「転職の損得」を考えたい。

銀行員に対して、転職を無理に勧めるつもりはないが、自身も転職をした元銀行員として「失敗しない転職」のポイントを挙げていくつもりだ。

(10月16日公開の第2回に続きます)