金融機関が絶賛する「ドル・コスト平均法」は大いなるペテン…?

純金積立、投信積立にご注意を
荻原 博子 プロフィール

「積立型投信」にもご注意を

もう1つの問題点は、通常の「金」の売買のように、安い時に買うということができないこと。

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為替が円高になって「金」の価格が下がったら買い、円安で上がったらそのタイミングで売るということができません。「ドル・コスト平均法」と言って、値上がりしたら少し買う、値下がりしたらたくさん買うという方法を取っているので、価格が平均化されてしまっているために、「金」を安く買えないのです。

ですから、金価格がよほど上がるか、為替がよほど円安にならない限り、儲けが出にくい構造になっています。

この商品は、売るほうにとってはそれこそ「コツコツ」確実に手数料が稼げる儲かる商品なのですが、買うほうは「コツコツ」手数料を払い、しかも値上がりしないかもしれないリスクを抱えなくてはならないということです。

確かに、月3000円くらいなら、そこらの飲み屋で使ってしまったと思えば諦めもつく金額。そういうつもりでやるならいいのですが、これで「投資」や「運用」をやろうなどとは、間違っても考えないことです。

 

「投資初心者は、まずコツコツと地道な積立から」、こんなセールストークで売られている投資商品は、他にもたくさんあります。たとえば、積立型の投資信託。

この商品も、「地道にコツコツ」=「安全性が高い」という、貯金のイメージを意図的に売る側が強調している気がします。

ここで持ち出されるのが、「ドル・コスト平均法」という、売る側に都合の良い理論。毎月一定額ずつ投資商品を買えば、高い時には少ししか買えず、安い時にはたくさん買えるので価格が平均化してリスクが減るというのですが、これは本当でしょうか?

いろいろなところで、良い方法だと喧伝されまくっているのですが、私は、個人的に、投資で使うなら最悪な方法だと思っています。

なぜなら、投資というのは、安く買って高く売るから、手数料を払っても儲かるのです。手数料まで払って、わざわざ平均的な価格で投資商品を買う必要はないでしょう。