9月29日 物理学者フェルミが生まれる(1901年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1901年のこの日、量子統計力学や核物理学で多数の業績を残した物理学者エンリコ・フェルミ(Enrico Fermi、1901-1954年)がイタリアのローマに生まれました。

1926年に、電子の振る舞いに関する「フェルミ統計」を、1934年にはベータ崩壊の理論を発表し、一躍有名になったフェルミですが、ベータ崩壊において発生する粒子として「ニュートリノ」の存在を提唱したのも彼なのです。

1938年には37歳の若さでノーベル物理学賞を受賞し、その授与式のためストックホルムを訪れたのち、そのままアメリカへと亡命しました。

また、実際に数えるのが難しい値を、論理的な推論から導き出す手法が「フェルミ推定」と呼ばれていますが、これはフェルミがこのような概算が得意だったことに由来しているそうです。

フェルミフェルミは世界で初めて臨界に達した原子炉「シカゴ・パイル1号」の開発でも中心的な役割を果たした。写真はその制御室にて1942年撮影。 Photo by Getty Images