9月28日 日本初の科学衛星「しんせい」打ち上げ(1971年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1971年のこの日、日本初となる科学衛星「しんせい」が、東大宇宙航空研究所のM-4Sロケット3号機によって鹿児島内之浦観測所から打ち上げられました。

「しんせい」は電離層、宇宙線、太陽電波などの観測を目的とした衛星で、直径75センチメートルの球を、太陽電池が取り付けられた26の平面で囲んだ形状をしており、重さは約66キログラムと最近の科学衛星にくらべるとずっと小型です。

打ち上げから2年9ヵ月後の1973年6月まで運用が続けられ、その間に、地球の周りを8056周してデータを送りつづけました。

【図】電離層
  電離層の概略図。電子密度の違いによって、下から順にD (60km - 90km)、E (100 - 120km)、F1 (150km - 220km)、F2 (220 - 800km) の各層に分けられ、最下層のD層は夜間には太陽からの紫外線があたらないことにより、電離状態を維持できずに消滅し、F1層、F2層も区別がなくなる 図はgettyimagesより

主な科学的成果としては、南米大陸付近で電離層の異常を発見したことなどが挙げられますが、なによりも、衛星の設計と運用面において日本にとって大きな一歩となりました。