「中間」を制する!あなたが劇的に成果をあげる「時間帯」がわかった

時間生物学の教える「最適タイミング」
ダニエル・ピンク プロフィール

●ヒバリ型
分析的な作業は早朝にすませよう。意思決定を行うのはポジティブな早朝がいいし、誰かに感銘を与えたいなら午前中に話をする。
アイデアをひらめきたいなら夕方前、もしくは夕方から夜にかけてがねらい目だ。

●第3の鳥型
早朝から朝にかけては、分析的な作業や意思決定を行う。人に感銘を与えやすいのは午前中で、アイデアをひらめくのは夕方前、もしくは夕方から夜にかけて。
ヒバリ型と第3の鳥型は、おおむね同じパターンとなる。

●フクロウ型
朝活をしても仕事をしてもさっぱりはかどらないので、無理な早起きはやめておこう。
頭がぼんやりしている午前中は洞察的作業を行い、アイデアがわいてくるのを待つほうがいい。人に感銘を与えたいならやはり午前中が効果的で、ここは世の中の少数派であるフクロウ型にとっては残念な点だ。
意思決定も分析的作業も、夕方前および夕方から夜にかけてじっくり取り組むと良い。

時計タイプに応じて「時間」も使い分けよう Photo by Pixabay

三葉虫とカタツムリが教えてくれたこと

プレゼン2週間前までは1日1ページしか進まなかった資料作りが、「いよいよまずいぞ」と思ったら突然、数時間で20ページもできてしまった……。

そんな経験が誰しもあるはずだ。この傾向はチームだとより顕著になる。

1970年代、若き二人の古生物学者たちが、コツコツと地道な研究に打ち込んでいた。 一人は、3億年以上前に生息していた三葉虫について調べていたナイルズ・エルドリッジ。 もう一人は、カリブ海諸島産カタツムリに夢中だったスティーヴン・ジェイ・グールド。

1972年に二人が共同研究を実施したとき、ごく専門的な研究テーマから、途方もなく大きな真相が導き出された。

当時の生物学者の間では、種はゆっくりと進化するという「系統漸進説」が優勢だった。

ところがエルドリッジとグールドは三葉虫とカタツムリの化石記録に、その説に反する事実が刻まれていることを見つけたのだ。

種の変化はカタツムリのように鈍いが、ときに爆発的に進化する。つまり突発的変化により、長期間の停滞状態が打ち破られたのだ。それによって新たに変化した種が、やはり長期間の停滞期を経たのち、また別の爆発的進化を起こし、再び進路を変更した。

「断続平衡説」と名付けられた二人の発見は、進化生物学の停滞期を打破し、この分野の進化を大きく方向転換させたのだ。

変化は中間地点で起きていた!

10年後、コニー・ガーシック博士が、別の生物(人類)について、その生息地(会議室)での生態研究に着手した。 プロジェクトに取り組む少人数のチームを、初回の打ち合わせからプロジェクトの最終日(プレゼンや納期)まで、追跡調査したのだ。

調査対象となったのは、新種の取引を開発する銀行チーム。1日療養プランを企画する病院チーム。コンピューター科学研究所の設立を目指す大学チーム。業種も目的もまちまちである。

各チームはまったく異なる独特のアプローチをとった。病院チームと銀行チームの展開は異なり、大学チームもまた違っていた。あらゆる点で3つのチームには相違がみられたが、「チームが編成され、継続し、変化したタイミング」だけは共通していた。

どのチームも当初は長々と惰性的な時間を過ごした。メンバー同士が知り合いになり、アイデアについて話し合ったが、前には進まなかった。銀行員も病院管理者も大学職員もしばらくの間、時間ばかりが過ぎる生産性のない時間を過ごしていたのである。

ところが、やがて突然の変化が起きた。