「中間」を制する!あなたが劇的に成果をあげる「時間帯」がわかった

時間生物学の教える「最適タイミング」
ダニエル・ピンク プロフィール

多くの親がため息交じりに認めるように、幼い子どもはおしなべてヒバリ型である。早朝から目を覚まして日中は元気いっぱいだが、そのエネルギーは夕方までもたない。

ところが思春期を迎えると、ヒバリはフクロウに変身する。10代の子どもたちは休日には遅くまで寝ているし、元気になるのは午後遅くか夕方、親が寝たあとにようやく眠りにつく。

フクロウ型のリズムは20歳ごろにピークに達し、その後の人生で徐々にヒバリ型に回帰していく。

朝は調子が出ない中・高校生や大学生にサマータイムを導入すると、学習のパフォーマンスに影響が出る可能性は大いにある。10代、20代の若いアスリートにとっても、同様の可能性が否めない。

男女の間でもクロノタイプの相違はあり、女性は朝型、男性は夜型の傾向がある。しかし、この男女差は50歳頃からなくなっていく。

レネベルクによれば、「60歳以上の人は概して、子ども時分に輪をかけた朝型になる」。

幼児と高齢者にとっては、サマータイムは至極受け入れやすいもののようだ。

アイデアと集中力は水と油

人間の認知能力は、1日のなかで変動する。

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験によれば、夜よりも午前中のほうが、無意味な音節でも効果的に記録できる。分析的、論理的な作業は注意力が高い午前中のほうが効果的に処理できるのだ。

ところが休憩をせずに働き続けた私たちの抑制制御と呼ばれる「知力の見張り番」は、やがて疲れてくる。

午前中ずっと注意力と集中力を駆使して疲労したところに、ずさんな論理やステレオタイプな考え方、無関係の情報が忍び込んでくる。こうして間違った分析やミスが生じる。

注意力とエネルギーレベルは午前中に上昇し、正午に最高潮に達し、午後に急降下する傾向がある。その下降に比例して、集中力や自己抑制力も下がる。

午後午後は一服したほうがいい? Photo by Kaylah Otto on Unsplash

だが、これは悪いことばかりではない。

集中力や注意力は系統だった論理的な仕事には不可欠だが、アイデアをひらめいたり、斬新な解決策を見つけたりするには邪魔になる。洞察や理屈にとらわれない斬新な考えは、知力の見張り番が疲れて引っ込んだ時のほうが、自由に力を発揮できるのだ。

クロノタイプ別の仕事術

1日の3つのパターンとクロノタイプの掛け合わせによって、どんな時間にどんな作業をしたらよいかもわかってきた。以下をぜひ、参考にしてほしい。