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# 神社

神社本庁で今なにが…?強権支配を批判された「ドン」が辞意表明の怪

田中恆清・神社本庁総長の誤算

神社本庁の役員会で「耐えられません」と…

「報道は全て本当でございます。田中(恆清)総長は辞意を表明されました。ただ、現時点では、まだ辞表は提出されておりません」

伊勢神宮で行われていた全国47都道府県の神社庁長会(各県にひとり神社庁長が置かれている)の懇話会で、神社本庁の総務部長は、「皆さん、ご関心があろうかと思いますが」と、前置きしてこう切り出した。

「報道」とは、機関誌の『神社新報』が「神社本庁役員会が9月11日に開催され、田中恆清総長が辞意を表明した」と、報じたもの。機関誌報道なので確認するまでもないのだが、2010年の就任以来、神道政治連盟の打田文博会長を右腕に強権支配体制を確立、3年任期の3期目に入ってからは、「神社のドン」と恐れられる存在となっていただけに、「辞意表明」は衝撃を与えた。

もっとも、神社庁長会は、9月16日から3日間の日程で行われた「平成30年度神宮大麻暦頒布始祭」という神社界にとって最も大切な祭事の最中に開かれており、田中総長はそれに欠席。それをもってしても田中氏の退任意志は明らかだった。

それにしても11日の役員会で何があったのか。

 

鷹司尚武統理の挨拶に始まって、田中総長が議事進行を務め、決議、協議事項や各部からの報告を終えた時、ひとりの理事が発言を求め、「元参事2人が免職等の処分の無効確認等を求めている民事訴訟に関し、和解の方針を決議したらどうだろうか」と、提案した。

これを巡って論義が紛糾するなか、訴訟に至る経緯を説明していた田中総長が、「これ以上、皆さん方からいろんな意味で暗に批判されるのは、耐えられません。私は今日で、総長を引かせていただきたいと思います」と、述べたのである。

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