9月25日 がんの人工発生(1915年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1915年のこの日、東京帝国大学の病理学者、山極勝三郎と市川厚一が、ウサギの耳の内側にコールタールを繰り返し塗ることで皮膚がんを発生させることに成功したことを、東京医学会に報告しました。

これは初めての人工的ながんの発生であり、発がん物質の発見でもありました。

当時、コールタールを扱う職人の手などにがんが発生しやすいことは知られていましたが、動物での再現実験はことごとく失敗しており、山極博士らも実験に成功するまでに3年の年月を要しています。この話は、後に映画にもなりました。

ちなみに、この実験でがんができたウサギの標本は、現在でも東京大学医学部で保存されているとのこと。すこし怖いですが、見てみたい気もします。

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「がん」はなぜできるのか

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