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一流FPが教える「合法的に」年金を4割増やす裏ワザ

2つの制度をかしこく使う
退職までにいくら貯めればよいのか? 『まだ間に合う 老後資金4000万円をつくる! お金の貯め方・増やし方』の著者で、ファイナンシャル・プランナー、社会保険労務士の川部紀子氏によれば、標準的な夫婦の老後資金は「4000万円」だという。「そんなに貯められない!」と思った方も多いだろう。そこで活用したいのが、年金の「任意加入」と「繰下げ受給」だ。意外と知られていないこの2つの制度について、川部氏が語った。

60歳を越えても国民年金に入れる

60歳からも会社勤めをして厚生年金に加入していれば、65歳以降に受け取る厚生年金は増えていきます。

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ただし、労働時間が短い、勤め先に厚生年金がない、個人事業主・フリーランスなどの場合は年金保険料を何も払わないことになります。

そこで、この方々の中で、納付した期間がフルの40年を切る方などは、一定の要件を満たすと、60歳から65歳まで国民年金に任意加入することが可能です(納付した期間が10年に満たない方は70歳まで可能)。

もちろん、月1万6千円ほどの国民年金保険料を払うことになりますので、払えることが前提です。
 
国民年金の額は加入していた期間に応じて増えていくので、60歳からもジリジリ年金額を増やしていくことが可能です。

増えた額を一生涯受け取ることになるので、長生きすると任意加入中に払った保険料を大きく上回る可能性も出てきます。

 

例えば、今まで35年間国民年金保険料を払った方(5年間未納)の場合で計算してみましょう。(平成30年度の国民年金保険料と老齢基礎年金額で単純計算)

・任意加入しない場合
68万1888円(77万9300円×420月/480月)

・任意加入した場合
77万9300円(77万9300円×480月/480月で満額支給)

このように、任意加入すると老齢基礎年金の額は9万7412円増えました。

したがって65歳から85歳まで20年受け取った場合、任意加入しない場合よりも約195万円(9万7412円×20年)増額します。

払う額は98万400円(=1万6340円×12か月×5年)ですから、任意加入で払った額の約2倍に増えたことになります。76歳まで生きると損益分岐点を上回りますから、検討の余地はありそうです。