# お金持ち # 自己啓発

打ち合わせで「私はクリームソーダ」と注文できますか?

できる人はお金持ちの素質あり
松尾 昭仁 プロフィール

右を向けと言われたら左を向け

このように、お金に困る人は、「ない」ものにフォーカスする一方で、お金に困らない人は「ある」ものにフォーカスします。

起業するときも、これまで会社勤めで培ってきた知識やノウハウ、人脈をフル動員してスタートを切ります。今もっている武器で戦えばいいのです。成功する人は、走りながら必要なものが出てくれば、その都度対応していきます。

たとえば、ある仕事を成功させるために英語力が必要になったとき、「自分で英語を勉強しよう」という発想にはなりません。「優秀な通訳を雇おう」と考えます。最近では自動翻訳の精度が上がっているので、それで事足りることもあるでしょう。

本の出版でも、「本を書くために今から経験を積みます」と張り切る人がいますが、これまでの実績を本にすることを考えたほうが早く出版することができるのです。

たとえば、社会保険労務士として開業した人であれば、業界の重鎮のような専門的で高度な内容は書けませんが、これから社労士になりたい人に向けて資格試験の勉強法などについて教えられるかもしれません。今、自分がもっているもので勝負できる人が、早く結果を出し、お金に困らない人になれるのです。

飲食店で注文するときの言動を観察していると、お金を稼ぐ力をもっているかどうかを推測できます。

カフェで打ち合わせをするとき、ほとんどの人はまわりに合わせます。お客様や上司がコーヒーを注文したら、「私もコーヒーで」と右ならえです。

 

もちろん、「コーヒーを注文したらお金持ちになれない」というわけではありませんが、ふだんからまわりに合わせる言動をしている人は、どんな局面でもまわりと同じ行動をとってしまいます。

しかし、世間の常識の枠にとどまっているかぎり、その他大勢から抜け出すことはできず、人並み以上の収入を得ることはできないのです。

その他大勢から抜け出しお金に困らない人は、カフェでまわりがコーヒーを注文する中、「私はクリームソーダで」と注文するような人です。

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「右向け右!」と言われたとき、そのまま右を向くのではなく、反対の左を向くような勇気ある人が成功していきます。

日本人メジャーリーガーのパイオニアである野茂英雄さんが、アメリカに渡る前、「日本人が大リーグで活躍できるわけがない」「日本のプロ野球を捨てるなんてけしからん!」といった否定的な声が多数を占めていました。

今や「生きる伝説」となったイチロー選手にしても、最初は「線の細い日本人野手は成功できない」と言われていました。しかし、ふたりとも大リーグで大活躍し、一大センセーションを巻き起こしたのです。

大谷翔平選手でさえ、日本にいるときから「二刀流は無理だ、非常識だ」と言われ続けてきましたが、二刀流への挑戦は日米の野球ファンの心をわしづかみにしています。

お金に困らない人はいつもマイノリティー(少数派)。ビジネスでも投資でもライバルが少ないほうが成功しやすいと理解しているのです。