なぜ「いじめ」はなくならないのか?春名風花さんがたどり着いた結論

みんな「逃げろ」と言うけれど…
夏生 さえり プロフィール

いじめをなくすために、大人にできることはなんだ。私たちができることはなんだ。そう考えざるを得ない。

「まず当事者の親だったら、『信頼して欲しい』っていうのがあるんじゃないかと思います。

たとえば『学校へ行きたくない』と言った時も、根掘り葉掘り聞かれるのは苦しいし。だからと言って放って置かれるのもつらいので難しいですが……。

あなたがどういう決断をしても、あなたの決断だったらたぶん大丈夫って、見守ってくれるのは嬉しいと思いますね。

それから第三者の大人は、どうしてこうなったのかっていう原因を考えて、どうしたら改善するのか解決方法を考えて提案し続けて欲しいです。『わたしはこう思う』って、発信して欲しい。

もしかしたら苦しんでいる人に届くかもしれないので。変わらないだろうと思って何もしないのだけは違うんじゃないかって思います」

最後に、将来の夢は?と聞くと「お芝居で、一山当てたいです」と明るく答えてくれた。まっすぐな性格は、彼女自身の夢にもしっかり反映されていた。

きっと彼女は、信じる道を進むだろう。その先に何があるか、成功できるか、いつ実るのかなんて、気にも留めず。

「一回きりの人生、せっかく生きた証を残しやすい立場にいるんだし、残せるだけ残そうって思ってます。他のお仕事に関しても、これからに関しても。ぼく、運がいいから、きっとなにかやるんだろうなって思っています」

ふふっと笑った時、深刻そうだった瞳がいたずらに揺れ、子どものようなあどけなさが一瞬戻った。

 

この日彼女は、「やらないよりは、やるほうがいい」と何度も言った。

まっすぐな心を、「年齢によるもの」と思う人もいるかもしれない。「私もあの頃はまっすぐだったな」なんて。

でも、きっと、彼女は年を重ねてもまっすぐ進んでいくだろう。彼女は今日も声をあげる。届かないかもしれない声を上げ続ける。

大人にできることは、何だろう。