世界最強の毒蛇といわれるブラックマンバ。毒はマムシの63倍、ヘビ界最速のスピードをもつ

「ヘビが怖い!」の恐怖心が霊長類の進化に大きく関わっていた

酒席で絶対ウケるおもしろ雑学 蛇編
ヒトに限らず、大概の哺乳類はヘビを怖がる。日本列島最強の哺乳類・ヒグマも、ベルトのようなひも状のものを投げつけると退散することがあるという。
なぜ、ヒトはそんなにヘビを怖がるのか?
それが知りたくて、海仁さんは、北関東の静かな町、群馬県太田市へ出かけ、世界中から集められた珍しい毒蛇、大蛇に囲まれてみた。
コブラに毒液を吹きかけられ、ヘビ料理に舌鼓を打ちながら、調べてみると、その恐怖の根本には、われわれ哺乳類がまだひ弱だった頃の記憶があるらしい……。

日本で唯一のヘビ専門研究所

ジャパンスネークセンターは、群馬県太田市の藪塚温泉街に隣接する丘陵地にある。文科省管轄のれっきとした研究所なのに、入口にある手作りのヘビの絵や年季を感じさせる建物がいかにもB級っぽい。好きだなあ、こういう雰囲気。

 

運営団体は「日本蛇族学術研究所」、通称「へび研」だ。日本で唯一のヘビ専門の研究所であり、毒ヘビに噛まれたときの血清の開発や治療法の研究もしているという。約100種800匹のヘビを飼育し、そのうちの60〜70種を展示している。

センターの入口

主な施設は「毒蛇温室」、「大蛇温室」、「熱帯蛇類温室」、「採毒室」、「資料館」、「野外放飼場」、「食堂・売店」。で、食堂では案の定ヘビ料理を出している。

来たな。ヘビ料理――。

実を言うと、ジャパンスネークセンターに到着したのがちょうどお昼時だったので、ヘビは先に食べた。でも、ヘビを食べる話から始めて敬遠されたらイヤだから、この話は最後にする。ちょっとだけ言っておくと、やっぱり強烈だった。食べたヘビの種類はマ……いや、今はやめておこう。

園内にはコンクリートの壁で囲まれた「野外放飼場」がいくつかあり、おなじみのシマヘビ、アオダイショウ、マムシが飼われている。だが、晩秋の取材だったので、残念ながらシマヘビ一匹しか見つけられなかった。

外温性(変温)動物のヘビは冬は冬眠し、夏の日中はよく日陰で涼んでいるため、野外で観察するには、適した時期がある。ベストは異性を求めて活発に活動する繁殖期。シマヘビとアオダイショウはゴールデンウィークの頃、マムシは9月だそうです。

続いて人気の展示である「毒蛇温室」へ。世界中の毒ヘビや色彩の美しいヘビを集めたデンジャー・ゾーンだ。中に飼われているヘビだけできっと相当な数の人間が殺せるんだろう。もちろん、見るだけなら危険はない。

さまざまなヘビが数メートル四方ないし三方のスペースで飼育されていて、ガラス越しに見ることができる。ガラスに金網が張られているのは特に危険な種類なのかな? クレオパトラが自殺に使ったと言われるエジプトコブラもいるゾ。

そんなこんなで、世界最大の毒ヘビであるキングコブラから日本のハブまで20種強。これだけ毒ヘビが並んでいると壮観だ。

ついでに前々から気になっていたことをスタッフの1人に聞いてみた。