人口たった5000人の町が、21億円もの寄付を集めた秘策

小さく成功するビジネスモデルとは?
河合 雅司, 野田 聖子 プロフィール

21世紀のお守り袋

――最後に、今後高齢者が増えると生活支援にもつながるという意味でキャッシュレス社会の到来が予想されます。マイナンバーを含めた展望をどのように考えますか。

野田: マイナンバーカードは今ひとつ普及していませんが、とても便利なんですよ。将来的には、1枚で保険証、身分証、お財布の役目を果たせればと考えています。すでにマイナンバーカードで地方の産物が買えるポータルサイトもできていますし。

――大正大学と巣鴨の商店街が連携してスタートさせたアンテナショップ「座・ガモール」では、マイナンバーカードを利用した自治体ポイント(豊島区ポイント)で買い物ができるようになっています。認知度が上がっていくのはこれからかなと思いますが。

野田: 若い人より年配の方にやさしいシステムだと思うんですよ。災害に遭ったとき、キャッシュは流されてしまえば戻ってきませんが、マイナンバーカードならなくしても再発行されます。12桁のナンバーだけわかっても悪用できないようになっていますので、落としても何の問題もないですし。

近い将来、例えば皆さんが一番必要としている保険証をマイナンバーカードにすれば、持たざるを得なくなって、分母が大きくなればさらに便利さが実感していただけると思うんですが。

河合: 高齢になると自販機に10円玉を入れるのも大変ですから。総務省では個人を認証するマイナンバーカードという基盤を作りましたから、保険証だけでなく、過去の健康データが1枚に集約されればいろいろ活用できますね。

野田: 東京の人が長野で倒れても、これさえ持っていれば病歴から何からすぐわかるというようになるといいですし、なると思います。

河合: マイナンバーカードというより、お守り袋とでもいったほうがわかりやすいのではありませんか。「21 世紀のお守り袋」として打ち出しましょう。

野田: いいネーミングですね。そこに何でも入っていて、落としても大丈夫。確かにお守り袋です。

(構成/丸山貴未子) 

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