9月20日 日本初の国産ロケットによる高層観測(1957年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

日本初となる本格的な観測用ロケット「カッパ−4C型」1号機が、1957年のこの日、東京大学生産技術研究所(のちにロケット部門が東大宇宙航空研究所として独立し、さらにその後、現在の宇宙航空研究開発機構〈JAXA〉の宇宙科学研究所となる)の秋田県由利郡岩城町(現由利本荘市)にあった秋田ロケット実験場から打ち上げられました。

ブースターを含めた全長は5.93メートル、重さは378キログラムで、高度4万5000メートルに達し、ガイガーカウンターで宇宙線を観測しました。

開発の中心になった糸川英夫博士(1912-1999年)は戦後の日本の航空・宇宙工学を牽引し、「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」とよばれました。2003年に、小惑星 25143 が糸川の名にちなんでイトカワと命名されたのは有名な話です。

ちなみに日本で最初の国産ロケットは、1955年に糸川博士らによって打ち上げられた、わずか23センチメートルのペンシルロケットでした。それからたった2年間で、科学的な観測が可能なロケットを打ち上げてしまうなんて驚きです。

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