9月15日 ダーウィンがガラパゴス諸島に到着する

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1835年のこの日、地質学者・生物学者であるチャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin 、1809-1882)を乗せたイギリス海軍の測量船「ビーグル号(HMS Beagle)」がガラパゴス諸島のチャタム島(サン・クリストバル島)に到着しました。

【写真】ビーグル号
  ビーグル号 photo by gettyimages

ビーグル号艦長のロバート・フィッツロイ(Robert FitzRoy, 1805-1865年)は、当時船長という孤独な地位に不安を覚え、会話相手のための客人としての博物学者を募った結果、チャールズ・ダーウィンが同行することになりましいた。しかし、正式な博物調査官である艦医マコーミックがリオデジャネイロで下船したため、非公式ながらダーウィンがその後任を務めることになったということです。

ビーグル号は、1831年12月27日にプリマスを出港し、北アフリカの西沖合いにあるカーボベルデを経て、目的地である南米に向いました。ガラパゴスには、10月20日までの1月ほど滞在しています。

滞在期間もそれほど長いわけではなく、また調査内容も、博物学的な興味だけで鳥類の標本は不十分にしか収集しておらず、採取場所の記録さえも残していませんでした。当時のガラパゴス総督から、諸島の生物の多様性について示唆を受けたときには既に諸島の調査予定が終わりつつあり、ダーウィンはひどく後悔したということです。

【写真】フィンチのスケッチ
  調査で描きとめたフィンチのスケッチ。それぞれが近縁な種である、と初めに気づいたのは、帰国後に標本の整理を請け負った鳥類学者のジョン・グールドだったという photo by gettyimages

しかし、この航海を通して、ダーウィンは、

「生物は長い時間によってわずかな変化を長い時間累積させて蓄積されうるのではないか、また大陸の変化によって、新しい生息地ができて、その変化に適応しうるのではないか」

という、後の『進化論』につながる思想を抱くに至ったといいます。

この調査航海の後、ビーグル号とダーウィンがイングランド・コーンウォールにあるファルマス港に入港したのは、1836年10月2日のことでした。

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