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飲食店業日本初ナスダック上場!「いきなりステーキ」成功の10ヵ条

海外上場果たした秘密を社長に直撃
折原 みと プロフィール

3. 夢を語れる経営者であること

 「従業員と共に夢を実現する経営」

これは、「ペッパーフードサービス」の経営方針にある文言だ。
会社経営はチームプレイ。「監督」である社長がしっかりした夢やビジョンを持っていないと、「選手」は活躍することができない。従業員が希望を持って意欲的に働ける環境を作ることが必要だ。
 
過去に倒産の危機に直面した時も、社長は社員に「倒産しそうだから頑張れ」とは言わなかった。苦しい時期にも、社員や関係各位にあえて前向きに大きなビジョンを語った。そうして社員を奮起させることで、危機に立ち向かって来たのだ。夢を語れない社長に、社員がついてくることはない

 

4. 社員とのコミュニケーションを大事にすること

会社の経営を安定させるためには、『人材』が重要」と一瀬社長は言う。社内報では社員に向けて「日本一働きたい外食産業の会社にします」と自ら宣言している。
そのために心掛けているのは、社員との密なコミュニケーションを取ること。毎月の「社内報」の発行と、毎日の「朝礼」「日報」を実践している。
 
毎朝10時からの朝礼では、社長が自らマイクを持って話し、これがガルフネットという仕組みで全国の従業員に届くようになっている。朝礼が終わると「スタンドミーティング」。社長の周りに幹部社員がズラリと並び、各部署の情報を共有する。
 
さらに「日報」。専務、常務、取締役、執行役員、部長、スーパーバイザーの約30人が、その日に起きたことを全部書面で報告する。社長は毎日全部に目を通しているので、会社の中で起こっていることを把握することができるという。
 
一瀬社長は社長室に閉じこもってはいない。社員をワンフロアに集め、社員と共に席を並べている。そうしているとフロアのいろんなところから社員同士の会話が聞こえて来て、今どのようなことがどのように進行しているのかも手に取るようにわかる。そのおかげで、何かことを起こす時、社員の力を一気に集中させることができるのだ。
社員とのコミュニケーションを大事にする。それも、成功する経営者の条件なのだろう。

毎月発行し、全社員に配布している社内報。6月20日発行の号では、66ヵ月上がり続けてきた対前月比売り上げの成長記録が途絶えたことを伝え、その理由やそのためにどうするかなどを率直に書いている

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