# FP # 貯蓄 # 節約

なぜか自動的にお金が貯まっていく人たちのやっていること

FPが教える賢い人の「先取り貯蓄術」
新屋 真摘 プロフィール

資産運用は「洋服選び」と同じ

商品選びの決め手は、ズバリお金を貯める目的です。

いつ頃何に使うのかを考え、それにふさわしい性質をもつ商品を選ぶことが必要です。

Photo by iStock

この考え方、実は洋服の選び方と同じです。

私たちは毎日の暮らしの中で、TPOに応じて自然に着るものを選んでいますよね。たとえばスーツには「きちんと見える」、デニムには「動きやすい、洗濯しやすい」、部屋着には「身体を締め付けない、リラックスできる」といった性質があり、それぞれの性質に応じて、通勤にはスーツ、週末のレジャーにはデニム、家でくつろぐときは部屋着というように、洋服を使い分けているはずです。

同じ考え方を金融商品選びにも当てはめてみましょう。

株式ファンドを使った投信積立は、大きく増やせる可能性がありますが、元本の保証はありません。

逆に普通預金は、元本保証ですぐに引き出せますが、利息が付いて増えることはありません。

保険を使った積立は、もしものときの保障がつきますが、早期の解約は元本を下回ります。

この性質に応じて、老後資金のように使う時期が10年以上先のお金であれば、大きく増やせる可能性のある投信積立、来年使うかもしれない結婚資金であれば、いつでも引き出せて元本保証の普通預金、子どもの大学進学資金のための貯蓄であれば、もしものときの保障がある保険を選びます。

 

このように、お金を貯める目的と金融商品の性質を考えると、おのずとどんな商品が適しているかが決まります。

以前相談で、来年住宅購入の予定があるのでそれまでの間に運用で少しでも頭金を増やしたいというお話が出たことがあります。

運用は増える可能性もある反面、一時的には減ることもあり、来年使うお金の預け先には向きません。

来年使うお金を運用したいというのは、目的と選ぶアイテムの特徴にミスマッチがおきている、いわば部屋着で通勤したいと言われているようなものなのです。

ごく一部ではありますが、実際には、普通預金にお金を残す方法でそれなりにお金を貯めてきたという人にお会いすることもあります。

長らく普通預金のままでどうしてよいかわからないという相談なのですが、こちらは着ていくものが決まらず、朝からずっと部屋着のままの状態と言ってもよいでしょう。

新しい制度が登場したり、金融商品をとりまく環境が変わる中、目的別に金融商品を選んでいくことは、自分では難しいのかもしれません。そこで、私たちファイナンシャルプランナーの出番となるわけです。