# 遺産 # 退職金

老後資金を「貯める」前に知っておくべき、2つの大事なおカネの話

貯金がすべてではなかった
川部 紀子 プロフィール

「遺産」の話し合いはお早めに

あなたは、親御さんの懐具合や財産の状況を把握していますか?

親の資産を期待しないどころか、当てにしないことこそが美徳と考えている方々も多くいます。しかし、遺産はある程度人生設計に組み込んでおいていいのです。

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当てにしていなかったとしても、いつかは必ず自分のところに入ってくるお金です。親と話をして、早めに把握した上で計画に組み込んでおくほうが、無駄なく合理的に貯めていくことができます。

また、親が一定額を以上を遺して亡くなった場合、自分に相続税の負担が発生する場合もあります。早めにその対策を講じることができるメリットもあります。

もちろん、親のお金は、まずは親自身のお金なので、あまり早い段階で話す必要はありません。一方の親が亡くなった後などのタイミングで話し合っておくと良いでしょう。

というのも、親世代は案外お金を持っている可能性が高いのです。

 

日本中の個人金融資産残高は記録更新を続け、1800兆円を超えました。大き過ぎてピンとこない数字ですが、日本の20歳以上の人数(約1億人)で単純に割ってみると、1人あたり1800万円にもなります。

一方で、貯蓄ゼロ世帯が3割というデータもありますし、現役世代で1人1800万円も持っている人は多くありません。

つまり、このお金は高齢者と一部の富裕層のところに集中しているということです。実際に、全体の約7割の金融資産は60歳以上が保有しているのです。

それでも、慎重で貯め込みがちな親世代は、「うちにはそんなにお金はないわ」などと子供には伝えていたりします。

その上、昔よりも子供が少ないので、将来子供のいないおじやおばからの遺産が入ってくる人もいるでしょう。

今後は多くのお金を持っている世代が亡くなっていくので、その遺産を相続して、いきなり大逆転する人が出てくると見ています。自分はどうなのか、きちんと知った上で計画を立てていくと効率的です。

一方で「老後破綻」という言葉も聞くようになりましたし、生活保護の高齢者も増えています。その場合も問題がありますので、いずれにせよ、親の状況はしっかり把握しておいたほうが良いでしょう。

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