2018.09.20
# 実物資産 # 金 # 量的緩和

世界を覆う「マネーの増殖」から資産を守るための冴えたやり方

「実物投資」があなたを救う
田中 徹郎 プロフィール

真の「資産管理」の方法、それは…

では、このようなマネーの増殖による被害から身を守る方法はあるのでしょうか。私はあると思っています。

繰り返しになりますが、モノの価格はおカネとモノの交換レートのことです、マネーの増殖によって1万円の価値が薄まるのなら、その反対側の資産、つまりモノ(=「実物資産」)の側へ自分たちのお金を移動させておけばいいはずです。

仮に私たちが資産の半分を実物資産という形で持っておけばどうでしょう。万一、お札をはじめとした紙の資産(以後「ペーパーアセット」と呼ばせていただきます)の価値が半分になったとしても、逆に手元にある実物資産の価値は倍になり、大局的にみれば私たちの資産は増えも減りもしません。

実物資産は、それそのものに絶対的な価値があり、ペーパーアセットと違ってサイフのヒモの片側を中央銀行に握られるということはありません。つまり、私たちと実物資産は中央銀行を介さず直接つながっているのです。

ですから、私たちは実物資産を持つことによって、中央銀行の政策の拘束をうけず、本当の意味で資産を自らの管理下に置くことができるといってよいでしょう。

 

もうひとつ心配なのは、世界中で増殖したマネーの暴走です。大量に投入されたマネーは人の欲望を刺激し、さまざまな対象に一斉に流れ込んで、バブルを作るでしょう。逆に急激にマネーが退出すればバブルは破裂します。記憶に新しいところでは、ビットコイン・バブルとその崩壊です。マネーの増殖によって、私たちは今以上の頻度でこのような場面に遭遇することになるでしょう。これは増殖するマネーと人間の欲望の共振現象です。

一方、すべての実物資産について当てはまるわけではありませんが、実物資産のなかには市場規模の小ささや、流動性や認知度の低さゆえ、幸いにも大規模な投機マネーが流入しにくい領域もあります。もし皆さんが、そのような資産を見つけ、そっとおカネの一部を移されたなら、ペーパーアセットの世界で起きる、バブルの生成とその崩壊による混乱から身を守るのに役立つかもしれません。

それこそが、私たちが実物資産を持つことの意義なのです。

(つづく)

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