本庶佑さんノーベル賞「オプジーボ」大幅値下げでがん治療は変わるか

保険適用なら月々およそ8万円に
週刊現代 プロフィール

4割も安くなるとはいえ、経済的負担はやはりある。体重60kgの人の場合、1回の投与で180mgの注射が必要で、1年間使えば、1000万円の薬剤費がかかる。

「英国などでは『費用対効果が低い』という意見もあり、私も同感です。ただ、なかには審査に時間がかかっていて、認められていないだけで数年後には保険適用になるがんもある。

その意味では大腸がんのように米国など海外で、すでに効果が認められているがんに関しては、経済的な事情が許すなら試してみる価値はあるかもしれません」(虎の門中村康宏クリニック院長の中村康宏氏)

 

オプジーボには、間質性肺疾患や肝機能障害、重症筋無力症、I型糖尿病などの副作用も指摘されている。'16年にはオプジーボと他の免疫療法を組み合わせて使用したところ、患者が死亡したケースもある。

それでも末期がん患者にとって、オプジーボは最後の希望である。

「オプジーボを求める患者さんは、それこそ藁にもすがる気持ちでやって来ます。私も末期がんだったら、やっぱり保険適用外でも使うかもしれません。あとは個人の人生観や死生観の違いになるかなと思います」(前出・水上氏)

「週刊現代」2018年9月15日号より