5月の日本代表決定戦。優勝後はロコ・ソラーレ創設メンバーの馬渕恵(写真左下)さん、江田茜さん(右下)と記念撮影

本橋麻里の告白「社会人1年目として、私がGMに就任した理由」

カーリング・銅メダリストの告白①
平昌五輪での銅メダル獲得から半年。ロコ・ソラーレの本橋麻里は2018~19シーズン、選手としては休養し、チームマネジメントに専念する。次の北京五輪への思いや展望、これからのロコ・ソラーレとカーリングの可能性を探る、新米GM奮闘記。その第1回は、GM就任の理由と具体的な構想を語るーー。

グレート・マリと呼ばれて

昨シーズンは本当に多くの声援をありがとうございました。とても良いシーズンを過ごせましたが、満足せずに今季も実りの多いシーズンにしたいと思っています。引き続きカーリングを、ロコ・ソラーレをよろしくお願いします。

ただ、チームHPや先日の公開練習でも発表させていただいたように、今季、私はアイスに立ちません。遠征にも基本的には同行しません。選手としては休養という形をとらせていただき、チームマネージメントや環境作りに専念し、サポートしていきたいと思います。

8月26日に無事、一般社団法人「ロコ・ソラーレ」の法人格取得の許可をいただきました。クラブチームとして自走しながら、カーリングの可能性を広げていこうと考えています。ビジネスの基礎を勉強しつつ、アイスの外からチームをサポートしていこうと思っています。

漠然とした構想は昨シーズンからあったのですが、オリンピックシーズンということもあり、メンバーには平昌から帰ってきて話をしました。

リアクションとしては、「そうだと思ってた。もっと早く言ってよ」でしたね。私が気を遣いすぎた感じです。

 

8月23日の記者会見で新主将がさっちゃん(藤澤五月)になったことを発表した際、チームからGMという新たな役職を拝命しましたが、そこからまたグレート・マリ(GM)って呼ばれて、いじられる日々です。

ああいったみんなの姿勢や明るさには助けられますし、今のチームからもまだ学ぶべきことがあるなと改めて思いました。

5月の代表決定戦が、フィフスとしての本橋の最後の仕事となった

なぜ休養するのか

なぜ休養するのか、そしてチームマネジメントに集中するのかといえば、理由はいくつかあります。

その一つとして、セカンドチームのイメージは大きいです。漠然とですが、「もう1チームあったら面白いな」「育成は大切だな」という気持ちはずっとありました。

これまで多くの選手は五輪を中心に4年のスパンで回っていて、それぞれ五輪を終えるたび、次のオリンピックへチャレンジするのか、ここでやめるのか、休むのか、この3パターンぐらいの中から、いろいろ選択してきました。

カーリングを続けるには、タイミングに左右される部分も大きいです。学生だったら卒業や進学があるし、サポートしてくれる企業との出会いや、所属チームとの巡り合わせであったり。

実際に常呂や北見で、技術も経験も備えているのに、環境が整っていないために競技の継続を諦めてしまった才能をたくさん見てきました。そうした才能がチャンスを逃してしまうのは残念ですし、逆にいえば次世代の選手にはカーリングに希望を持ってほしいという思いがあります。

だから育成と環境整備というのは、ある意味で同時進行なのかもしれません。