余命3ヵ月宣告でも…有名人「私はこうして病気を治した」

「奇跡」とよぶしかないのかもしれない
週刊現代 プロフィール

肝内胆管がん ジャーナリスト・大谷昭宏 「68歳で初めてのがん 現場主義で乗り切った」

「読売新聞の記者だった頃から、毎年2回、人間ドックを受けていたんです。(元読売新聞の)黒田清さんと同じ主治医でした。

当時はショートピースを一日に50本吸っていたし、家では缶ピースを吸っていましたから。『あなたは年に1回では足りないから、2回来てください』と言われていたんです。

主治医は、私は肺がんになるんじゃないかと危惧していましたね。ところが、もっと下のほうにがんが見つかったわけです」

'14年5月、ジャーナリストの大谷昭宏氏(73歳)は肝内胆管がんと診断された。肝臓の中にある胆管にできるがんのことだ。当時、大谷氏は68歳だった。

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「番組に出演している最中に、僕の秘書のところに医師から連絡が入ったんです。人間ドックの結果、がんがあることがわかったと。だから、僕は秘書からのメールで自分はがんだと知ったんです」

大谷氏のがんはステージⅠ。国立がん研究センターの調査によれば、ステージⅠの5年生存率は約60%。超早期発見だったことが、幸いだった。

「医者には『大丈夫、切れますから』と言われました。本当に悪いがんは切れないと聞いていたので、よかったと思いました。手術をして、'14年の9月に退院してから、約半年間は抗がん剤治療をしていました。

確かに副作用の吐き気や倦怠感はありました。ただ、よく考えると、病気になる前から、いつも二日酔いで吐き気などはありましたから(笑)。だから、ものは考えようだと思います。

闘病で大切なのは考え方ではないでしょうか。病気と闘うと考えると重くなるから、早く日常に戻ろうと思えばいい」

 

その日常復帰への意欲をかきたてたのは、視聴者や読者からのメッセージだったという。

「番組プロデューサーが、入院中の僕に、視聴者から届いたメッセージをいつも届けてくれていました。

その大半が、『大谷はどうしたんだ』『なぜ出てこないんだ』というもの。あれは最大の励みでした。黙って、じっと僕の話を聞いてくれている人たちがいたんだと、僕は思った。

ただ、メッセージの中でいちばん多かったのは『大谷はいったいなんの発言で降板したんだ?』という声。それを読むたびに、早く戻らなければと思ったよ。『干されたんじゃないぞ!』って説明しなきゃいけませんでしたから(笑)」

手術から4年。大谷氏は今日も現場で、辛口のコメントをし続けている。