Photo by gettyimages

国民民主党の迷走ぶりをみてわかった「安倍政権が安泰である理由」

彼らがいるから、野党はバラバラ

ゴタゴタと党名変更に終始する野党

国民民主党の新代表が玉木雄一郎・前共同代表に決まった。同氏は先の国会で「対決より解決」を掲げ、安倍晋三政権との論戦重視路線に舵を切った。と思いきや、どうやら再び対決路線に戻るようだ。早くも迷走の気配が漂っている。それで大丈夫か。

知らなかった人もいるかもしれない。自民党総裁選の陰に隠れて注目を集めなかったが、国民民主党(以下、国民)も代表選を展開していた。結果は党内の4分の3弱の支持を得て、玉木氏が代表に再選された。対抗馬は津村啓介・元内閣政務官だった。

玉木氏と津村氏の一番の違いは何だったかと言えば、政策というより、野党共闘に対する態度の違いである。玉木氏は出馬に際して、来年の参院選をめぐって「共産を除いた他の野党との連携」を主張した一方、津村氏は「共産を含めた野党との事前調整」を求めた。

 

自分たちの政策は2の次で「共産にどう対処するか」が最重要とは情けないが、それが実情である。玉木氏自身が9月4日の代表就任会見で「『国民民主党って、いったい何をする政党なんですか』と聞かれて、すぐ答えられなかった」と認めている(https://www.youtube.com/watch?v=Bkr1c70XbSU)。

代表でさえ即答できないのだから、普通の人が国民について、よく分からないのは当然だ。そもそも、国民はどういう政党なのか。

2017年の衆院選当時、国民は存在していなかった。前身は小池百合子東京都知事が代表を務めた希望の党だ。希望は小選挙区で得票数が立憲民主党を上回ったが、当選者数では立憲を下回り、野党第1党の座を立憲に譲った。

衆院選の不振と旧民進党以来のゴタゴタが重なる中、生き残りを目指して、希望の衆院議員と民進に残留した参院議員らが作ったのが国民だ。その過程で、合流に不満を持つ議員は立憲に移ったり、名前は同じだが、新しい希望の党を作ったりした。

法律上は旧民主党から民進、旧希望、国民と続いているので、国民の人たちは「我々が正統な民主党の後継者」と自負しているらしい。玉木氏も会見で「存続政党として1直線につながっている」と語っている。だが、そんな話はどうでもいい。肝心なのは、政策だ。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら