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人事評価で「上位5%」に入った人たちの働き方「驚きの共通点」

重視しているのはシンプルなことだった
越川 慎司 プロフィール

内省なくして成長なし

さて、5%社員の最後の特徴をあげましょう。それは、「定期的に自分の行動を振り返っている」ということです。

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皆さんは、自分のしたことを振り返っていますか? 私どもが調査したところ、5%社員のうち7割近くが「自分の仕事を振り返り」を2週間に1度は行っていたことが分かりました(ちなみに、社員全体で振り返りをしている人は10%にも届きませんでした)。

振り返りを続けると、必ずなんらかの発見があります。その学びを次の行動に活かしていけば、無駄がなくなり目標を達成しやすくなります。少しずつ行動が進化していきます。たとえ小さな前進でも、それが積み重なることで、やがては大きな差になるのです。この振り返りこそが、彼らを上位5%に入るようなエース級の人材にしているといっても過言ではないでしょう。

 

読者の中には、既に日常の仕事で精一杯で、振り返りの時間を取る余裕などない、という人もいるかもしれません。

はたしてそうでしょうか。

我々が行った16万人の調査では、働いている時間の中で自分がコントロールできる時間は、少なくとも15%はあることが分かりました。

例えば、先に紹介したメールの文章を105文字以内にすることを始めれば、それだけでも処理時間の10%は削減できるはずです。提出した資料の差し戻しが多ければ、先にフィードバックをもらっておけば修正作業は減るでしょう。席に座るだけの定例会議であったらもう出席しないほうがいい。

ちょっとしたコーヒーを飲みながらでも結構です。2週に一度「ああ、この資料、力を入れて作ったのに使われなかったな」とか、「このグラフ、もうちょっとシンプルでもよかったな」とか、改善すべきポイントを見つけて、すぐに直す。

普段の仕事の無駄を省いて、振り返りの時間を生み出し、昨日より一つ、仕事を効率化する。

自分がコントロール領域のなかで改善していけば、限られた時間の中で成果も評価も収入も上がる。

それが、上位5%の人の働き方が教えてくれる、「本当の働き方改革」なのです。