9月10日 日本初の狂牛病を確認(2001年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2001年のこの日、農水省が、千葉県白井市の酪農場の乳牛1頭が狂牛病(BSE:牛海綿状脳症)であると発表しました。8月6日から狂牛病の疑いがもたれており、最初の検査結果は陰性でしたが、9月6日に再検査が行われ10日に陽性と判明したものです。

この病気は、牛の脳組織がスポンジ状に変化し、全身が麻痺して死に至るもので、脳や脊髄を用いた飼料を食べることで感染すると考えられていますが、異論などもあり、確定した定説とはなっていません。

日本では、2009年までの間に36頭の感染牛が発見されましたが、飼料の制限などの対策により、2003年以降に生まれた牛からはBSEは確認されていません。

当時、過熱する報道により日本の食品産業は混乱し、また、異常プリオンの蓄積量の迅速検査による検出限界は24か月齢以上と言われていますが、一部報道で「24か月以下の牛には異常プリオンが蓄積されない」と言い換えられたため、誤解が生じるなどの問題が起きました。

科学的に正しい知識を得ることは、私たちの生活を守る意味でも非常に大切なことといめるでしょう。

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プリオン説はほんとうか?

福岡 伸一 著

狂牛病の原因は「プリオン」という感染性のタンパク粒子とされています。しかし、プリオン説はいまだに不完全な仮説であり、説明できない不可解な実験データも数多いとのこと。『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さんによる必読の一冊です。講談社科学出版賞受賞作品。