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クレジットカード、銀行口座、ATM…「頭のいい人」はこう使う

FPが教える「お金が貯まる習慣」
新屋 真摘 プロフィール

「頭のいい人」は整理がうまい

次は、銀行口座です。

目的なく複数の銀行口座を使うのはNGです。

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「給与振込口座はA銀行、習い事の月謝の引き落としはB銀行」のように、あちらこちらの口座からお金の出入りがあるとお金の流れが複雑になって、結局、お金の総額が増えているのか減っているのかが、わからなくなってしまうからです。

おすすめなのは、「貯めるお金」と「使うお金」に分けて口座を持つこと。

(1)将来使うお金を貯蓄する口座
(2)給与が振り込まれる口座

という具合です。(2)の口座からクレジットカードや公共料金、各種サービスのお金など「使うことが決まっているお金」を引き落とします。

「今、使うお金」=「1週間、1ヶ月単位で使うお金」は、(2)の口座から引出して、現金で管理すれば、シンプルにお金の流れを管理することができるようになります。

最後が、クレジットカードです。

営業職の人からよく相談されるお悩みは、「会社の経費を一時的に立替えるため自分の支出と混じってしまって、どれだけ使ったかわからなくなってしまう」というもの。

出張時の交通費や、打ち合わせのためのカフェ代など、経費を立替える必要があるという方は、経費用のクレジットカードを1枚決めて、カード払いにしてはいかがでしょうか。

 

一般に経費を現金で立替えると、翌月以降に給与振込口座に戻ってくるのでお金の流れが複雑になるのが厄介なのですが、使うときに自分の支出と別になるような仕組みを作っておくと、自然とお金の流れが整理されます。カードの明細に何を使ったか残るので、精算し忘れを防ぐこともできます。

この方法は、夫婦で家計の支出と自分の買い物を別にしたいときにも使えます。

1枚は家計用にして、家計の銀行口座から引き落とすようにし、もう1枚はプライベート用として、自分の貯蓄を管理している銀行口座から引き落としになるよう設定します。

このように、お金の通り道を別にしておくと、家計からの支出か個人的な買い物かはっきりして、あとから遡って精算する手間が省けます。

さて、最後におすすめしたいのが、決まったタイミングで資産のたな卸しをすることです。

銀行口座、クレジットカードのお金の通り道がシンプルに整ったら、たな卸しは簡単にできるようになります。

月末でも月初でも給料日でもいいのですが、毎月1回日を決めて、銀行や証券口座の残高、クレジットカードの使用額などをチェックし、前月からの推移を確認します。

今まで出会った相談者のなかで、「この人はお金の管理が上手だな」と思った人がよくやっていたのが、この方法です。

定期的に資産状況を把握する習慣を持っていると、目標に向けて貯蓄の計画が順調かどうかもわかります。

忙しい毎日でも、月1ペースで資産の全体を振り返ることで、お金の生活習慣病を未然に防ぐことにもつながります。家計簿アプリと使えば、登録済みの銀行や証券会社など複数の金融機関の口座残高が同時に確認できるので便利です。