Photo by iStock
# FinTech # 銀行

これが銀行の「未来の姿」だ…結局、4つのタイプに集約される

「モバイル型」から始まる大変革
地方銀行の9割は再編、メガバンクも大激変は不可避……。フィンテックの専門家で、『銀行はこれからどうなるのか』などの著書で知られる泉田良輔氏は、銀行の「未来の姿」を、モバイル型、プライベートバンク型、投資銀行型、クラウド型の4つに分類する。それぞれ一体、どんな特徴があり、どんな可能性があるのだろうか? テクノロジーによって「口座格差」が生まれようとしている今、泉田氏が語った。

「銀行の未来」4つの姿

銀行は将来、どのような姿になるのか。未来もいまと同じ姿のままなのだろうか。

Photo by iStock

銀行の姿は今後、テクノロジーによって、機械が得意な作業と人間が得意な領域に分かれてくる。加えて、個人向けなのか法人向けなのか、多くの人が複数参加できるプラットフォームなのか、カスタマイズが必要なのかによっても、さらに区分することができる。ここでは「銀行の未来の姿」として、大きく次の4つのタイプに区分した。

1、モバイル型

個人がスマートフォン(スマホ)やモバイル型端末で決済・資産形成・借入を完結できるサービスを提供できるプラットフォーム。銀行に必ずしも店舗は必要ない。利用者の多くは、これから資産を蓄積していきたい資産形成層。

将来は、現在のネットバンキングやアプリでのサービスから、音声認識やバーチャルリアリティ(VR)などのテクノロジーでサービス内容の変化の余地あり。

 

2、プライベートバンク型

すでに運用できる資産を持っている富裕層向けに資産運用アドバイスを行う。すでにあるプライベートバンキングと大きく変わりはない。ただし、金融商品内容や税務に詳しい人材をどのように確保できるかが重要。また、「顧客接点をどのように持つことができるか」も課題で、将来、テクノロジーによって浸食される領域もある。

3、投資銀行型

顧客企業の「事業計画の評価」とそれに伴う「資金調達」を併せて行える銀行。法人向け銀行サービスとしては当然だが、これをクロスボーダーで行えるかが重要となっている。

4、クラウド型

決算データや大量の取引データをもとに、リスク内容と提供できる信用を機械的に判断し、貸出を行う。大量のデータを取り扱うインターネット企業は情報処理において優位性があり、商品を扱うEコマース事業者などにも今後さらに商機がある。