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投資のド素人は危険! 銀行に騙されない「投資信託」の正しい選び方

「ミドルリスク・リターン運用」のコツ

そもそも投資信託とはどういう商品なのか

「リスク運用」というと、まず誰もがイメージするのが、昔からある株式投資だろう。また、為替の値動きで儲けるFXも人気だ。

しかし、これらにはかなりの経済知識や投資経験が必要で、素人がいきなり儲けることはまず不可能である。投資初心者なら、原則としてプロに運用を任せられる投資信託(以下「投信」)から始めるのが現実的だろう。

投信とは「投資家から集めた資金をプロが株や債券などで運用し、成果に応じて収益を投資家に分配する金融商品」だ。宝くじの共同購入の金融市場版と言えばイメージしやすいだろう。

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関連して、「ファンド」という言葉も最近はよく聞く。ファンドとはもともと「運用資金」といった意味だが、一般的には投信の同義語と考えていい。

では、投信を運用する「プロ」とは誰を指すのか。正解は、投信の運用を専門に行う投信会社に所属するファンドマネージャーである。

ファンドマネージャーは、金融商品やマーケットに精通し、どうすれば収益を出せるか、どうすればリスクを抑えられるかを熟知している。そこで、投資に詳しくない上、投資に向けられる時間にも限りがある一般人なら、ファンドマネージャーに資金を託して、効率的に殖やしてもらった方がいい……。そんな発想から生まれたのが、投信という商品なのだ。

 

3000以上ある投資信託から選ぶためのコツ

投信で資金を運用する対象は、株式や債券などさまざまだが、共通するのは「複数の銘柄に分散投資する」という点だ。

一つの投資対象に資金を注ぎ込んだ場合、その対象が値下がりすると、すぐに損失が発生する。ところが何十、何百種類の銘柄に投資していれば、一部が値下がりしても、別のものが値上がりして損害が相殺される可能性がある。このため、一つの投信全体で見ると、価格変動が小さく抑えられる。これも投信の大きなメリットと言える。

投信の購入は、証券会社や銀行のほか、一部の保険会社でもできる。購入単位は商品によって異なるが、1万円から始められるものが多いのも初心者向きだ。ただし一口に投信と言っても、膨大な種類がある。現在、日本国内で販売されている投の種類は、なんと3000以上。初心者は「そんなにある中からどうやって選べばいいんだ?」と頭が痛くなるかもしれない。

しかし、選ぶコツは間違いなく存在する。「どれくらいの時間をかけて、どれくらいのリターンを目指し、どれくらいの利益を得たいか」を最初にある程度決めておくことだ。