家計簿は必要、それともいらない…? 貯まる人たちの「意外な答え」

3つのことに気を付けるだけでいい
横山 光昭 プロフィール

家計簿はつけなくてもよい

まずは「消費」。これは、普通の生活をするのに欠かせないものへの支出を指します。具体的には、食費、水道光熱費、住居費、教育費、交通費、日用品費、被服費……といったところです。通常であれば、家計で一番多くを占めるのは消費になるはずです。

次は「浪費」。これは、なくても生きていけるものへの支出です。タバコやお酒、コーヒーといった嗜好品代や、ギャンブルによる散財などがその代表例でしょう。また、先ほど消費の例として挙げた食費や住居費、被服費などで、必要最低レベルの範囲を著しく超えた部分に関しては、消費ではなく浪費にカウントします。

 

例えば、食費は月5万円あれば悠々足りるという人が、高級店での外食を繰り返して月15万円もかかったら、10万円分は浪費ということになるわけです。さらに、本来支払わなくてもいいはずのお金、例えばATMの時間外手数料や、レンタルDVDの延滞金、違反駐車の罰金なども、浪費に含まれます。

最後に「投資」ですが、これは将来の自分にとって役に立つ、生産性の高い支出を指します。いわゆる投資(株式や投資信託、債券などが対象)はもちろんですが、ここでは、そうした金融商品にお金を投じることだけを指しているわけではありません。

キャリアアップのために勉強をしているのであれば、テキスト代やスクール代が投資になりますし、健康のために毎日ジムで汗を流すなら、ジムの会員料金も投資に仕分けして構いません。

ただし、高い会費を払って会員になったのにほとんど通えていない場合は、浪費になりますね。さらに、飲み会代も、自分が「仕事の人脈作りに役立つ」と判断するなら、度を超えない限りは投資の範疇です。もちろん、貯蓄に割いたお金も投資に含まれます。

「ショウ」「ロウ」「トウ」の分類がある程度わかったら、あまり考えることなく実際にやってみてください。まずは1週間でいいので、すべての支出に関して、3つのうちのどれに当てはまるか、記録しながら生活してみましょう。

ノートやメモ帳、ルーズリーフなどを用意して、お金を使ったら使い道と値段を正確に記録し、「消費」か「浪費」か「投資」かを書いていくだけでOKです。そのために、レシートや領収書は必ず受け取る習慣をつけるといいでしょう。

箱や封筒、袋などを3つ用意して、消費や浪費、投資とわかりやすく書いておき、もらったレシートをそれぞれの袋に分けて保管しておくと、後で記録するときにラクですよ。

毎日記録するのが大変なら、2日に1度でも、3日に1度でもOK。ただしあまりため込むと後々いやになるので、最低でも3日に1度は記録することをおすすめします。大切なのは漏れなく支出を記録できればいいので、自分にとって無理のないやり方で取り組めばいいでしょう。

慣れるまでは、そのお金の使い方が「消費」か「浪費」か「投資」か、すぐには判断できずに迷ってしまうことも多いでしょう。あまり深刻にならずに直感で構いませんから、続けることが大切です。

仕分けを面倒に感じることもあるかもしれませんが、家計簿をきっちりつけるより格段にラクだと思えば、我慢して続けられるのではないでしょうか。

相談者のお話を聞く限りでは、家計簿に挑戦して挫折した経験を持つ人は、非常に多いようです。それで自信を失い、「自分には家計管理なんて無理なんだ……」と最初から諦めてしまうことほど残念なことはありません。

繰り返しますが、家計簿をつけるよりも、お金の使い方別に支出を分類するほうが、ラクなうえに有効です。なにしろこの方法だけを実践し、家計簿なしで、順調にお金を貯められるようになった人は少なくありません。

特に初めの1ヵ月は、劇的な効果が出る例をたくさん見てきました。私の言葉を信じてとにかく続けてくださいね。