なぜかお金が「貯まらない人」たちが陥りやすい、ある意外な落とし穴

楽しくなければ増やせません
横山 光昭 プロフィール

「目的」と「時期」を決める

ここまで過去1年間の振り返りをすすめてきました。これだけでも大きな変化があるはずです、それだけではもったいない。せっかくの最良の時期なので、今年1年間の計画と目標も持ちたいものです

まずは、大きめな出費から洗い出してみましょう。たとえば、車検があるとか、賃貸契約の更新があるか、車の買い換えの時期を迎えないか? など。

次に先ほど調べて投資などの資産分門の方針もおおまかにでも考えて見ましょう。今年も景気があまりよくないとすれば、一旦手仕舞いして、別の運用方法に乗り換えることも考えていいかもしれません。

一方で、そもそも給料は現状維持とみていいのか? という問題もあります。会社のここのところの業績などを思い出して、ボーナスの予想など、思いつく限り挙げて、自問自答してみていくのです。そして、最後にこうしたお金の出入りの結果、貯蓄目標として貯金はどれくらいしたいのか(できるのか)? にたどり着くでしょう。

 

そんなこといくら想像しても結果的にはその場にならないとわからないのだから、意味がない、と思うかも知れません。でも、それは大きな間違い。こうしてあなた自身の今年1年の「お金環境」を想像することになり、自分を見据える、客観視するということになり、それがさらに計画の実現率のアップにつながるのです。

Photo by iStock

当然ですが、仕事でも何でもそうでしょうが、ただがんばろうと漠然と捉え進み、それで目標が安易に達成できるものではないと思われます。具体的に描くべきでなのす。

この場合のポイントとしては、「目的」や「時期(期間)」、「金額」を意識すること。これらを明確にしたなかで、具体的に目標を立てていくといいでしょう。

例えば、旅行が趣味で、そのための費用を貯めたいと思っているなら「旅費として、4カ月で15万円を貯める」といった具合に、具体的な目標を立てるのです。そのとき可能ならば、上記の例のように“楽しみ”の要素を盛り込むこともコツの一つ。ゴールに楽しみがあれば、努力もそれほど苦にならないものとなるからです。

貯金をしていきたい、貯めていきたいというときもそうですが、現実的に貯められそうな金額を想定し、貯金の目標(目的と金額)を期間も踏まえたうえで立てていくのです。それも、老後資金やマイホームの頭金といった長期の目標だけではなく、生活にハリを持たせる小さな楽しい目標を掲げていくといいでしょう。

そうした小さいけどほんのちょっとの頑張りで達成できる目標を何度もクリアし、積み上げていくようなやり方が、実は多くの人にとって最も効果的だと私は多くの相談者の方々をみて学びました。

また、やや話はそれますが、ある目標を次々に達成させることが上手な相談者の方がいました。この方は、目標を大きな紙に書き、それを家の中の家族の目につく目立つ場所に貼っているそうです。そうすることで、いい意味で自分を追い込むこととなり、実現性が格段にアップするのだと仰っていました。

自分は意志が弱くてすぐに挫折すると感じている人は、ぜひ、試してみてはどうでしょうか。

ただ漠然と「今年こそ貯める!」では、なかなか達成できないものです。だからと言って、大きすぎる目標や、無理だとわかっているような計画をいくら立てても意味がありません。結果的にすべてが中途半端になって苦しい気持ちだけが残ることになってしまいかねません。大切なのは自分を見据え、いかに客観視するか。それこそが、一先ずの貯金体質化への事前準備ともいえると思います。

そして、家計簿を継続するためのポイントと重複することなのですが、無理をしない(自分にできることをする)、細かく計画しすぎない(張り切らない)、楽しみを入れる(楽しむ)と意識して計画する、というのが実現するためのプランニングの秘訣です。