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関東連合OBとの関係も発覚…!凋落「スルガ銀行」に明日はあるのか

創業家が去り、試される新経営陣の覚悟

スルガ抜きでは成り立たなかったスキーム

道路網の起点、東京・日本橋を見下ろすように建つスルガ銀行東京支店を、8月27日(月)の早朝、「スルガ銀行・スマートデイズ被害者同盟」の約50人が取り囲んだ。

「私たちの人生を返してください」

「悪徳銀行スルガは謝罪しろ!」

「主犯!スルガ銀行」

などと書かれた厚紙を持ち、時に、「公の場に岡野(光喜)会長は出てこい!」と、シュプレヒコールをあげながら、抗議行動は始業時間の8時半まで続いた。

 

被害弁護団が結成されて約半年が経過、東京支店前の抗議行動は8回に及ぶ。弁護団の河合弘之団長が、その意義を語る。

「被害者が結束、情報を持ち寄り、意見交換することで、スルガ銀行の詐欺的スキームが明らかになった。声を上げず、メディアに注目されなければ、『投資は自己責任』で終わらされていたでしょう」

確かに、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を巡る問題は、家賃保証一括借りのサブリース業者である「スマートデイズ」が、今年1月、賃料支払いを突然、停止したことで発覚したが、当初はシェアハウスのオーナーになった投資家たちは、自己責任で行った投資を悔やみ、落ち込んだ。

「『利回り8%で、30年の家賃保証』といった甘い話があるわけないじゃないか、と反省、自己破産しかないかと、夜も眠れませんでした。でも、オーナー同士で集まり、情報共有するうちに、スルガ銀行にハメられたと確信、徹底的に戦うことにしました」(2棟を所有、2億円以上の債務を抱えるオーナー)

実際、スルガ銀行抜きには成り立たないスキームだった。

2坪強の狭い個室にキッチン、台所、浴室などを共用するシェアハウスは、環境や駅からの遠近などによって価格が異なるが、オーナーの年収に合わせてできるだけ高額となるよう物件を紹介、そのうえで実現可能性のない架空の利回り計算をして家賃を設定していた。

しかも、オーナーが買う気になる物件価格の範囲内で、土地を高値で売却、建設資金を業者からキックバックさせるなど、中間搾取で利益を得ていた。

さらに、スマートデイズは、「頭金ゼロ」「自己資金ゼロ」と、1割の自己資金を求めるスルガ銀行の融資基準ではありえない勧誘を行い、そのために通帳を改ざん、例えば30万円の預金を630万円にして審査をクリアさせていたが、それをスルガ銀行の担当行員は黙認するか、場合によっては業者に指示。それが音声データやLINEに残されていた。

スルガ銀行が付き合っていたサブリース業者は、スマートデイズ以外にも、ゴールデンゲイン、ガヤルドなど数多く、それが同じスキームでシェアハウスを販売していた。スルガ銀行の融資を前提としており、「スルガスキーム」といわれる所以である。

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