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40代で「高校時代の武勇伝」を語る人、すでにオワコンな理由

『転職の思考法』著者が答える
北野 唯我 プロフィール

重要なのは、このときの「底上げ」は、無意識に行われるということです。

つまり、マッキンゼー出身だから良いはずという意識は全くなく、無意識の状態で「評価自体が底上げされること」だと言われます。

そして、20代は、仕事上の実績がまだ少ないことが多いため、「大学や学歴によるハロー効果が大きくなる」のは結論としてあると言えるでしょう。

 

人間は「絶対値」より「変化率」で評価される

ただ、問題はこの「バイアス」の賞味期限です。具体的には、いつまで学歴や社歴だけのハロー効果が続くのか、です。

そもそも、人間は構造的に「絶対値」ではなく「変化率」で人の価値を評価する傾向にあります。

たとえば、かつて一世を風靡した人物であっても、直近でどん底にある人物のことを人は「落ちぶれた」と表現しますし、一方で、もともとは中卒・高卒であっても現在大成功をしている人のことは「成功者」と呼びます。このとき重要なのは、「最初に良い大学/会社に入った人」ほど、基準値が高くなる傾向にあることです。

すごく端的にいうと、「東京大学を出ているのに、40代で成果を出していない人」に対して、むしろ世間は「よっぽどこの人は仕事ができないんだろうな」と評価してしまう傾向にあるということです。

これは感覚的にいうなら、40代〜50代になっても、いつまでも「高校時代の武勇伝」を生きがいにして語る大人をイメージすると分かりやすいでしょうか。こういう話を延々とする人は、概して「仕事ができない人」であることを、皆さんも経験上理解できるのではないでしょうか。

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つまり評価バイアスとは「直近の変化率」に最も影響を受けるのです。

では、学歴/社歴だけで「ハロー効果」を受け取ることができる年齢はいつまでか? というと、一般的には20代程度、ギリギリ30代前半だと思われます。

30~40代以降になると、むしろ、ビジネスパーソンとして「どんな実績を出してきたか」「どんな専門性を持っているのか」のほうがより市場価値を決定づける、こう考えるのがベストだと私は考えます。

したがって、学歴や社歴に自信がない人ほど、20代のうちに、専門性と経験を取りに行くキャリアを意識したほうがいいでしょう。具体的な「専門性」や「経験」の定義は、『転職の思考法』に詳しく書いているので参考にしてください。