「副業は禁止ですが、複業はOKです」

以上、「副業解禁の三大リスク」について解説しました。

その昔、開国によって海外から侵略されることを恐れていたものの、いざ開国してみると海外の文化や技術が日本にやってくることで、文明開化が進んで日本が豊かになったように、副業解禁も、思っている以上にリスクよりもメリットのほうが大きいのです。

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とはいえ、闇雲に副業を解禁すれば良いというものではなく、「リスクを最小限に抑え、メリットを最大化する」方法はあります。その一つが、「フリーランス型の副業」のみに認め、さらに「自己成長につながる副業のみ」を認める、というものです。

実際、筆者が副業解禁のサポートをさせていただいたJR東日本都市開発社では、「資格を活かせること、スキルアップにつながること、本業との相乗効果を見込めること」を副業を許可する基準におきました。

また、実は筆者は「副業反対、複業推奨」の立場を取ります。副業は副収入を得ることが目的であるのに対して、複業は自分の強みを活かして他者へ価値貢献することで、やりがいを得たり、成長機会を得ることが目的で、収入はあくまで自分が提供した価値の対価にすぎません。

こうした「副業と複業の違い」をきちんと解説し、自社が認めるのは「複業」です、としっかりメッセージを伝えることで、リスクを最小限に抑えた上でメリットを最大化することが可能になるのです。

「当社は、副業は禁止ですが、複業は推奨します」という企業がいま、どんどん増えています。時代に取り残され、さらに人材流出を加速させないためにも、複業解禁を本格的に検討することを、心からオススメします。