# 学校教育

ホリエモン(堀江貴文)×成毛眞「これからの『教育』の話をしよう」

君たちはこれからどう学ぶのか
「未来を恐れず、過去にとらわれず、今を生きろ」
「座学を目的とせず、行動を目的とする」


そんな刺激的な「校訓」を掲げる高校が誕生した。その名は『ゼロ高等学院』、主宰するのはホリエモンこと堀江貴文氏である。

もともと堀江氏の「学校教育を壊す」という発想から始まった『ゼロ高』は、これまでの教育とは一線を隔し、ファッション、ビジネス、宇宙、飲食などさまざまな分野のプロから実践を学ぶという画期的な教育方針を掲げる。

いったいなぜ、いまこのような高校を誕生させたのか。堀江氏と、ゼロ高顧問に就く元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏が都内で対談し、高校誕生の舞台裏から、現代ニッポンの教育問題、これからの教育論までを語り尽くした。
 

高校に行くことに「意味」はない

成毛 ぼくは一人娘がいるけど、小中高を通じて一回も塾に通わせたことがない。大学受験の時は近所の大学生が教えに来ていたけど、それは娘が自分の小遣いで雇っただけのこと。学費は別として、進学指導にカネを払ったことはないんです。よくよく考えたら、学校もいまの時代とはまったくミスマッチな教育をしていて、バカみたいに思うことが多かった。

堀江 高校に行く意味はまったくないですよ。そもそもぼくが『ゼロ高』を作ろうと思ったのも、いまあるような高校に行く意味がないことをもっとみんなにわかってもらいたいという狙いがありますから。本当は小学校から作りたかったんだけど、いろいろ手続きが面倒ですぐにはできないので、まず高校から始めた。高校が成功したらそのまま、中学、小学校とやっていきますよ。

成毛 小学校の教育もひどいもんね。娘が小学校のとき受けたテストで、信濃川の支流の名前をかけという問題があったんだけど、そんなものは学習じゃなくて、クイズだろうと。ほかにもクイズみたいなくだらない問題がたくさんあって、実社会では何の役にも立たないことを子どもたちはただ暗記させられている。

堀江 小学校も中学も、高校も大学ですら、いまの教育は実社会で役に立つことはほとんどなにも教えてくれない。ぼくはいま予防医療普及協会の理事をやっていて、お医者さんとよく話をするのですが、お医者さんに「堀江さん、本当に医学のこと知っていますね」と感心される。なぜ医者でもないぼくの知識がそんな称賛されるかというと、要はお医者さんも専門のことはわかるけど、そのほかのことは全然わからない人が多いんです。

成毛 うん、知らないね。

堀江 たとえば胃がんを引き起こすピロリ菌ですが、とくに東アジアのピロリ菌株は欧米のものに比べて悪性度が7倍から8倍高い。そういうことを言うと、お医者さんは「そうだったんですか!」と驚いたりする。興味を持ってほかの診療のことをフォローしていないと本当は最先端の医療知識は備わらないのですが、実際はそれができている医者というのもそう多くはない。運悪くそういう医者にあたったら、胃がんも見つけてもらえない。これって、怖いことですよね。