職業不詳・中国語堪能なイケメンが、アジアに「微住」し続けるワケ

現地での“関係性作り”を目的とした旅
田中 佑典 プロフィール

香港小話

写真:著者提供

湿気の多い香港の必需品① 紙ハンカチ「Tempo」
普通のティッシュよりも分厚く、広げると大きめなサイズが特徴。飲茶や茶餐廳で、友人や恋人にさらっと、半分に破ってシェアが香港流好感度アップ術。

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湿気の多い香港の必需品② ハンド扇風機
日本でも最近増えてきたハンド扇風機。日本だと女子高生など若い人たちが持っている印象だが、香港では老若男女持つ必需品。街の商店のいたるところで売っていて、種類もものすごく豊富。写真のように、こんなおじさんも発見w

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どこの古着屋でも発見、日本の作業着をおしゃれに着こなす?

台湾以上の「行」の国

写真:著者提供

これまで台湾と日本の違いについて聞かれると、「行」という言葉を使って説明してきた。

日本では「衣食住」だが、台湾では「衣食住行」と4つ。

これは台湾に限らず、中華思想を持つ中華圏全般的にそうである。つまり香港もそうだ。

この「行」という漢字の意味は「移動や交通」を意味するが、もう少し広く捉えた「変化」という意味を持つ。

生活の基礎の中に日本にはない「変化」というものが備わっている。

 

この「行」について、香港人はどう考えているのか。

微住最終日、香港の友人とバーでお酒をかわしている時に、このことを聞いてみた。

すると、彼は僕の広東語の勉強ノートに、こう書き示した。

「越捉緊手上的東西,越難拿到自己想要的東西」
(ものを掴もうとすればするほど、自分の欲しいものは手に入らない)

「學會放手」
(手から離すことを学ぶ)

「香港人精神 打不死」
(叩いても死なない)

何かに得るには、そこに固執せず、失うことを認め、変化を受け入れる。

それでしかこの香港では生きていけないし、この香港の“ノリ”についていけない。

田中佑典(たなか・ゆうすけ)アジアにおける台湾の重要性に着目し、2011年から日本と台湾を行き来しながら、日本と台湾をつなぐカルチャーマガジン『LIP 離譜』の発行をはじめ、台日間での企画やプロデュース、執筆、クリエイティブサポートを行う“台日系カルチャー”のキーパーソン。2017年12月には東京・蔵前に台湾カルチャーを五感で味わうTaiwan Tea & Gallery『台感』をプロデュース。その他語学教室「カルチャーゴガク」主宰。著書に『LIP的台湾案内』(リトルモア)。2018年度ロハスデザイン大賞受賞。http://lipasia.galaxy.bindcloud.jp/