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本日発表!森保ジャパン「初陣メンバー選考」から見えてくるもの

カギはベテラン、中堅、若手の「融合」

日本代表の“初陣メンバー選考”

監督が代われば、選手も入れ替わる。

東京五輪監督と兼任するA代表の森保一監督はアジア競技大会を終えた後、A代表の初陣を迎える。9月7日にチリ代表(札幌ドーム)と、11日にコスタリカ代表(パナソニックスタジアム吹田)と親善試合を行なう。

どのようなメンバー構成にするのか、注目が集まっている。

7月の就任会見ではメンバー選考について言及し“融合”をテーマに置いた。

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「この世界には競争があると思うので、見せられる選手、走れる選手、実力がある選手が生き残っていく。年代間の融合を図りつつ、新しい日本代表を築きたい。

世代交代は必要になってくるとは思います。ただベテランの選手を招集しないということではなく、経験を積んだ彼らが持っているものを経験の浅い選手たちに伝えてもらう。

そのなかで五輪代表からA代表に行く選手も出てくると思いますし、そうなると五輪代表のほうにも新たに招集できる選手が出てきます。A代表と五輪代表、五輪代表と下のカテゴリーの代表も少しずつ融合できるようになっていけばいい」

一気に若返りを図るのではなく「実力ある選手」を呼び、ベテラン、中堅、若手とバランスの良い配分を考えていると思われる。

 

近年における日本代表の“初陣メンバー選考”を振り返ってみたいと思う。今回と同様、ワールドカップ後という状況下で見ていくことにする。

ザッケローニ、アギーレ、そしてオシムの場合

ザックジャパンもアギーレジャパンも中規模の継承路線だった。

2010年、南アフリカW杯で日本代表をベスト16に導いた岡田武史監督が退任し、8月末にアルベルト・ザッケローニ新監督の就任が発表された。9月の親善試合2連戦は選考にあたっておらず、ビザも間に合わなかったため当時の原博実技術委員長が監督代行を務めている。そのためザッケローニ監督の初陣となったのが10月8日の親善試合アルゼンチン戦(埼玉スタジアム)だった。

ザッケローニ監督は22人のメンバーを試合にスタンバイさせた。

GK 川島永嗣、西川周作、権田修一
DF 今野泰幸、栗原勇蔵、長友佑都内田篤人駒野友一、槙野智章、伊野波雅彦
MF 長谷部誠中村憲剛遠藤保仁、細貝萌、阿部勇樹
FW 本田圭佑、香川真司、森本貴幸岡崎慎司、前田遼一、関口訓充、金崎夢生
(赤字は南アフリカW杯日本代表)

22人中12人が南アフリカW杯メンバーである。

大舞台を踏んだ長谷部、本田、長友ら当時20代半ばの選手が中心ではあるものの、年長者、若手にも目を向けている。またこのうち12人が4年後のブラジルW杯メンバーに名を連ねていることも興味深い。ザッケローニ監督は岡田ジャパンの中軸メンバーを踏襲し、チームを熟成させていく手法を取った。