地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1519年9月20日にスペインを出発したマゼランの船団が、この日、スペインのサンルーカル港に帰港。世界一周航海を実現し、地球が丸いことを実証しました。
出航時には5隻の船に約270名が乗り込みましたが、新規ルート開拓中の難破や現地住民との交戦などにより徐々に船員を失い、無事に戻ってこられたのはビクトリア号の18名のみという過酷な旅でした。
マゼラン自身もフィリピン諸島での交戦中に殺害され、帰国は果たせませんでしたが、この航海で初めて発見された、南アメリカ大陸南端のマゼラン海峡にその名を残しています。
現在では船旅というと、優雅な豪華客船での旅を思い浮かべる方も多いと思いますが、船が安全なものと考えられるようになったのは、じつは最近のこと。
危険と隣り合わせだった航海に革命をもたらしたのは、19世紀にある青年が開発した、まったく新しいレンズでした。
灯台の光はなぜ遠くまで届くのか
時代を変えたフレネルレンズの軌跡
海難事故を防ぐためには、暗い海を明るく照らす灯台が必要です。小さな光を効率よく、より遠くまで届けるにはどうすればいいか。オタクで内気だった青年が、信念を貫いて築きあげた19世紀の偉大な業績に迫ります。