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生物が大量絶滅から復活するまでの時間はわずか「2~3年」だった!

かつては「30万年」だったが…
恐竜を絶滅させたとされる6600万年前の巨大隕石衝突。これで恐竜だけではなく、生物種の8割が絶滅したとされるが、生態系は惨禍の2~3年後にはもう復活していたという。驚きの研究成果を紹介しよう。

「千万年」ではなく「2~3年」でわかった!

地球が誕生してから46億年。

ジュラ紀、白亜紀といった時代に陸上の王者だった恐竜たちは、6600万年前に急にいなくなった。

それはたしかにそうなのだが、「億年」とか「千万年」という単位で時間を言われても、実感がわかない。ここまで時間のスケールが大きくなると、何十万年、何百万年くらいの違いは、まあどうでもよい誤差範囲のような気がしてくる。

こんな大昔の話、細かいことなど、そもそもわからないのではないか……。

だからこそ驚きなのだ。東邦大学の山口耕生(こうせい)准教授らの国際研究グループがこのほど発表した論文によると、恐竜を含む多くの生物が滅んだ「大量絶滅」の原因となった巨大隕石の衝突現場で、わずか2~3年後に生き物が復活していた可能性があるという(プレスリリースはこちら

つまり、「年」の細かさで、話ができるというのだ。

もちろん、隕石の衝突時期を推定する方法と、その後の環境変化を調べた今回の方法は別物なので、衝突の時期そのものが年単位で推定できるわけではないが、ともかくも、6600万年前の出来事について、こんなに細かい時間精度で話ができるのは、やはり驚きといってよいだろう。

衝突した巨大隕石が残したもの

今から6600万年前、現在のメキシコ・ユカタン半島付近に直径10キロメートルほどの巨大な隕石が、秒速20キロメートルくらいで激突した。

当時は浅い海だったこの場所は、その衝撃で異常な高温となった。あまりに急激な昇温で、これはもう爆発といったほうがよいくらいだ。

海底の堆積物などは吹き飛んで、直径200キロメートルほどの巨大な「チチュルブ・クレーター」ができた。海底堆積物の下の硬い岩盤も一部が溶けたが、すぐに流れ込んできた海水で固まって、クレーターの底に沈んだ。

大津波も起きて、大小さまざまな岩石片が水中にまきあげられ、大きなものから順に沈んだ。

衝突の中心地の近くでは、細かい泥の粒も大量に水中を漂っていて、それがどんどん沈んでいった。

山口さんによると、海底に泥が降り積もる速さは、大きな海の真ん中だと数千年で1センチメートルくらいがふつうだ。つまり、地層をミリ単位で細かく調べたとしても、わかるのはせいぜい100年単位の変化だ。

だが、ここではあっという間に1メートル近く積もった。ということは、きわめて短い時間に起きた変化を追究できるわけだ。