田中圭一氏(左)/いさやまもとこ氏 Photo by 神谷美寛

うつと「美人病」になってわかった自分の最悪なメンタルを救う習慣

漫画にしないで死ねるかという話
ベストセラー『うつヌケ』の田中圭一と、バセドウ病の闘病マンガ『あたい、美人病になりました!』のいさやまもとこが、これは「描かずに死ねるか!」と思ったネタを本人たちが痛快対談。第2回目ではふたりの最恐のうつ体験や「やっぱりうつになりやすいタイプ」をやめた話。そして、うつヌケの決定打!朝の習慣を伝授する。それにしもギャグ漫画家の対談は赤裸々すぎる!

⇒第1回【「美人病」とうつ病を患った二人の漫画家が赤裸々に語る病気のこと】

『うつヌケ2』なんて企画するな!

いさやまもとこ(以下、いさやま): 私、おそらく冬季うつなんですね。検査したわけではないけれど、毎年12月に入ったくらいから何かもう体調が悪くなって動きとかも鈍くなるし、誰にも会わなくなるんですよ。

田中圭一(以下、田中): うつを経験した身から言わせてもらうと、万人に大なり小なりうつになるときがあると思うんですよね。

気圧とか梅雨時にだめな人とか春先にだめな人とかいるじゃないですか。それはべつに顕著な何かが出るわけじゃなくて、なんかこう仕事の能率が悪くなるとか人と会うのが億劫になるとか、秋はセンチメンタルな気分になるとか、昔の人が言っていたのもそうなんじゃないかなと。

 

去年、『うつヌケ』への取材や講演会もなんとかやり抜いて、5月に大学で健康診断を受けたら、甲状腺機能の低下のほかに、尿酸値やコレステロール値がけっこう高くって、腫瘍マーカーまで危険な数値が出たんですよ。肝臓がんか肝細胞がんの疑いありとね。

前年におふくろを肝臓がんでなくしていて、「うわー、本が売れているってこれ『死亡フラグ』だったのか」って。

それを、1年かけて、健康診断の赤い字を1個もなくしました。なぜなら、この年で死にたくないじゃない。

いさやま: 『うつヌケ』では、冒頭50歳で自殺するからと言っていたのがね。

田中: そう、せっかくヌケたのに、ほかの要素で死にたくないじゃないですか。

笑っちゃったのは、『うつヌケ』が売れているときに、甲状腺の低下症になったその顔見て、べつの出版社の担当さんから、「田中さん、うつヌケたって言いながらなんか疲れてません? うつじゃない?」って言われて。

「もう一回うつになったらうちで『うつヌケ2』を出しましょう。ヌケたら2冊目が出せますよ」って、このやろうって。