サンプルの8割から検出! 私たちはもう「プラごみ」を口にしている

海を汚したツケが返ってきた
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スターバックスインドネシアで投棄されたプラスチック製コーヒーカップ Photo by Getty Images

「地球温暖化問題とよく似ている」

プラスチックごみに対する関心の高まりを受け、世界的なコーヒーチェーンのスターバックスは7月、2020年までにプラスチック製ストローの提供をやめると発表した。

それに先立つ6月にカナダで開かれた先進7ヵ国(G7)の首脳会議では、各国が「海洋プラスチック憲章」に署名した。プラスチックごみの削減に向けて共に努力するための数値目標を掲げたものだ。

日本は海洋基本法にもとづく海洋基本計画でプラスチックごみ対策を示してはいるが、この憲章に署名しなかった。

 

こうした政府の消極的な動きに対して、「国内外のNGOから失望の声があがっている」「今さら調整のための時間が必要だなどといっても説得力を欠く」(6月20日付朝日新聞社説)、「政府の動きは鈍く、危機感が感じられない」(7月17日付毎日新聞「論プラス」)といった批判の声が聞こえる。

磯辺さんは、「プラスチックごみの問題は、地球温暖化問題とよく似ている」と指摘する。

温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を減らそうとしても、その原因となる石油や石炭の使用をいきなり大幅に減らすことは、現実には難しい。同様に、現代の生活に深く入り込んでしまったプラスチックも、世界が協調して削減への努力を少しずつしていくことが必要だ。

マレッティモ島イタリア、マレッティモ島の沿岸、水深30メートル地点で撮影 Photo by Getty Images

海がプラスチックごみで汚れていることは、まぎれもない事実だ。世界は、その対策を次々と打ち出している。

海洋基本法で「海洋立国を実現する」とうたう日本が、その流れに乗り遅れるわけにはいかない。(サイエンスポータル編集部 保坂直紀)

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