9月 4日 伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』発表(1821年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

測量家の伊能忠敬が作成した、初の実測日本地図『大日本沿海輿地全図』が、この日、公表されました。

この地図は、1800~1816年にかけて行われた測量をもとにしており、初めて日本の海岸線が正確に知られるようになりました。

伊能忠敬自身は編纂途中の1818年に亡くなってしまいましたが、測量情報は幕府の機密事項であったことから、その死は公表されず、弟子らによる地図が幕府に提出された1821年に、地図の完成と伊能忠敬の死が発表されたそうです。

さて、科学や技術のすすんだ現代では、地図づくりもさぞや変わっただろうと思いますが、地質図はいまでも歩いて調査するそうです(〈伊能忠敬と同じ歩幅で日本を歩き回る「謎の科学者」の正体〉参照)。地形図については、航空写真などを参考にできますが、地層の種類や年代などによって細やかに色分けし、断層などを表記しなくてはいけない地質図は地道な調査が大切とのことです。

地質の調査や研究は、ときに恐竜の化石発見の謎を解き明かすカギともなるそうです(〈恐竜化石はなぜ鳥羽で見つかったのか〉参照)。地道な調査が、生物のなりたち、地球のなりたちにも通じていくのですね。

【写真】地層の種類や年代なども歩いて調査する地質図photo by gettyimages