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あなたも「ちょっとした贅沢」が可能になる「支出コントロール」法

「平均値」の罠に気をつけて
新屋 真摘 プロフィール

「平均値」はあてにならない

平均データを見るときに気をつけて欲しいのは、平均はあくまでも全体を馴らして作った数字だということです。

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たとえば、都内と地方では家賃の相場が違いますし、地域によっては通勤に車がないと職場に通えないので車の維持費がかさむ場合もあるでしょう。

住む場所や、家族構成によっても支出が変わるのが家計ですから、「平均並みなのでセーフ」「平均以上だからアウト」と単純な話にはなりません。

先ほどの家庭も、奥様をかばうわけではないですが、食べ盛りのお子さんがいれば、平均に比べて食費が高くても使いすぎとは言えないでしょう。

加えて、「平均どおりであれば大丈夫なのか」というのも、考えなければならない問題です。

年金の上乗せ部分である厚生年金がもらえる会社勤めの人と、国民年金のみのフリーランスとして働く人が、同じ貯蓄のペースでよいはずはありません。

 

さらに言うなら、お金の使い方は個人の価値観がストレートに出るものですから、人と違うのは当たり前という気もします。

たとえば、「食品は身体を作るものなのでオーガニックにこだわりたい」という人なら食費は多少高くなるでしょうし、「友達と集まってお酒を飲む時間が最高に楽しい」という人なら、交際費を抑えることが正解とは言えません。

「ちょっとした贅沢」は人によって違うもの。

平均にとらわれて無理に平均値にあわせにいこうとするのは、心豊かに暮らすこととは正反対の行動になるでしょう。

もちろん、「ちょっとした贅沢」をしすぎて毎月赤字となれば、困るのも自分です。そんなときは、自分なりの個性を自覚して、バランスを取ることをおすすめしています。ここまで読んできたあなたは、すでに毎月の支出を把握し、自分なりにこだわりたいところ、逆に削っても大丈夫なところがわかっているはずですね。

それに従ってお金の使い道に優先順位を付け、使うところと締めるところのメリハリをつけてみてください。

ぜひ、「私は、お金の掛かる趣味があるから被服費は抑えよう」とか、「住むところにはこだわりを持ちたいし、駅から遠くなると帰宅が遅くなったときに不安だから家賃は下げられない。その分毎日はお弁当にしてランチ代は抑えよう」という風に考えてみてください。

ちょっとした贅沢をするためには、ちょっとした節約も必要です。限られたお金を有効活用するには、支出に優先順位をつけ、メリハリを持たせることが大事。平均値は、その判断をするために参考にする程度に留めましょう。