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あなたも「ちょっとした贅沢」が可能になる「支出コントロール」法

「平均値」の罠に気をつけて
新屋 真摘 プロフィール

みんな気になる「隣の家計簿」

さて、ここまでは「日常生活の支出を家計簿で把握する」方法をお伝えしてきましたが、支出全体の中では実は、もう一つ忘れてはいけないものがあります。

それが、「毎月ではないけれど年間で考えれば必要なお金=年単位の支出」です。

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帰省費用や長期休暇での旅行代、車の税金や車検代、国民年金の掛け金や国民健康保険の保険料、お年玉や家族・友人への誕生日プレゼント代など、年単位の支出も人によってさまざまです。

ほかにも、長年使っていれば、家電だって買い替えが必要です。冠婚葬祭に伴う不意の出費はいつあるか予想がつきませんが、年に1つや2つはあると思っていていいでしょう。

自分で掛けている生命保険の保険料が年払いの場合は、それなりにまとまった支出になるはずで、うっかり忘れていると支払う時期にあわてることになります。こうした支出は思いつく限り書き出して、ざっくりいくらくらい掛かるか見積もってください。

これまで、ご相談の現場でたくさんの生活費を見せていただいてきましたが、年単位の支出は、食費や光熱費などの基本生活費と同じくらい、いやそれ以上のインパクトがあるものです。

貯蓄の苦手な人ほどこうした支出を把握し切れていない傾向があり、毎月はなんとなくやりくりしているのだけれど、不意の支出に赤字に転落となるようです。

 

また、相談やセミナーの場でよくお聞きするのが、「みんなどうしているんですか?」「一般的にはどのくらい使っていいものなんでしょうか?」という質問です。

セミナーの帰りに呼び止められて、「我が家の食費は毎月9万円なんです。これって平均的に見てどうなんですか? うちの妻は使いすぎですよね」と詰め寄られたこともありました。

隣の家計、気になりますよね。

統計局の家計調査年年報(家計収支編)平成27年度版によると、単身世帯で働いている女性のデータでは、実年収28万2738円のうち、消費支出が17万9782円となっています。

消費支出の内訳は、食費3万9338円(21.9%)、住居費2万7176円(15.1%)、光熱・水道費1万211円(5.7%)、家具・家事用品5156円(2.9%)被服費1万2749円(7.1%)、保健医療費6757円(3.8%)、交通・通信費2万2289円(12.4%)、教育0 円、教養娯楽費1万9215円(10.7%)、その他3万6889円(20.5%)が平均的な支出の内訳となっています。

一方で、平成27年度統計局家計調査年報によると、2人以上の働く人の世帯で、賃貸住宅で暮らす人の家計の場合、実年収33万2767円のうち、消費支出が25万3704円となっています。

消費支出の内訳は、食費5万6555円(22.3%)、住居費3万7840円(14.9%)、光熱・水道費2万0818円(8.2%)、家具・家事用品8304円(3.3%)、被服費9017円(3.6%)、保健医療費9361円(3.7%)、交通・通信費4万0164円(15.8%)、教育費1万2796円(5%)、教養娯楽費1万7365円(6.8%)、その他4万1485円(16.4%)が平均的な支出の内訳となっています。