京成線・千住大橋がいま高い評価を誇っているシンプルな理由

一見ブランドに欠けてみえるけれど…
池田 利道 プロフィール

若返る街もある

沿線という切り口に取り組む手始めとして、まず東京23区に的を絞り込もう。

 

そうはいっても23区には様々な駅がある。そこに住む人を主たるターゲットとする駅もあれば、そこに通勤通学する人を主対象とする駅もある。このため23区のアウター(外周)エリアに位置し、中心部と郊外部を放射線状に結ぶ28路線243駅を検討の対象とした。詳細にご興味がある方は、参考資料1をご覧いただきたい。

参考資料1
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沿線に関する検討を行う前に留意しておくべきことは、アウター(外周)エリアとインナー(中心)エリアとの差だ。図表1に示すように、高齢化率にはそれほど大きな違いがないものの、今後の高齢化の進行を占う指標にはきわめて大きな差がある。

言うまでもなく、ここには今日の東京を特徴づける中心部居住のトレンドが存在している。中心部では、若いファミリー層を中心に人口が増え、その結果高齢化の進展が抑制されている。参考資料2に記した駅別データをみると、今後の高齢化の進行にゆとりがある駅の多くは、中心エリアに隣接する地区が多い。アウターエリアでもインナーエリアに近い場所では、高齢化が抑制される効果が滲み出し、まちの若返りが進み始めているのだ。

参考資料2
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