photo by iStock

激アツ! 9月の株主優待「厳選10銘柄」と「裏ワザ10連発」

株主優待のエキスパートが伝授
 

まずは8月に人気を集めた優待銘柄をおさらいすると…

株主優待は「第2の配当」と呼ばれる。配当金と株主優待を合計した「実質利回り」が5%を超える高利回りになる銘柄も珍しくない。

9月はそんな株主優待が一年のなかでも大盛り上がりする特別な月なのだが、2月決算企業の中間期に当たる8月も得する株主優待を受けるチャンスだった。9月優待についてはあとで詳しく紹介するとして、まずは激アツ人気を集めた8月優待を振り返っておこう。

 

8月優待では、特に百貨店やスーパーなど小売り業界や外食企業が投資家の熱視線を集めた。そのような企業にとって、個人は株主でもあり消費者でもあるため、優待が手厚くなる傾向があるからだ。

小売り業界の8月優待銘柄の筆頭株はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)だった。マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の食品スーパー3社を展開する会社である。

約12万円(100株)の投資金額で8月末と2月末の株主に1000円につき1枚使える100円の買い物券が30枚ずつ贈呈される。年60枚、6000円相当だ。年1600円の配当と合わせて配当利回りは6.1%を超える(株価は8月10日終値1243円で計算)。

外食では牛丼チェーンの吉野家ホールディングス(9861)の優待が人気だった。2月期末と8月中間期末の株主に対して、300円食事券10枚が年2回送られる。配当金と合わせて8000円の収益になり、実質利回りは4.3%。優待券は吉野家のほか、うどん店「はなまる」や持ち帰り寿司「京樽」でも使える。

SFPホールディングス(3198)は首都圏と関西圏を中心に居酒屋「磯丸水産」「鳥良」を積極出店中。優待は1000円食事券4枚が年2回。年2600円の配当と合計して利回りは5.7%。「仕事帰りの軽く一杯」がさらにお得になる。

ちなみに、これらの銘柄の8月中間期末分の優待獲得は8月28日が期限で、優待を手にするには、この日の午後3時時点で株主となっている必要があった。

photo by istosk

実施企業は400社超え、激アツ「9月優待」の楽しみ方

そんな8月の優待獲得を見送ったとしても、9月も魅力的なお宝優待銘柄がどっさりある。月別の優待実施企業を調べると、最も多いのは3月の約780社。9月は1年のうちで2番目に多く、優待実施企業は400社を超えるからだ。

優待獲得で注意したいのは期末の3日前までに株式を買っている必要があること。今年9月30日が日曜日なので、金曜日の9月28日が9月最後の株式取引日。その3日前に当たる9月25日午後3時までに株を買うことが、9月優待銘柄の獲得に不可欠だ。

証券取引所での売買成立後、株式の名義の書き換えが完了して企業に株主として認められるのは土日祝日を除いた3営業日後。9月中間期末の優待だからといって、9月の最終営業日に株式を買っても9月30日付の株主名簿の書き換えに間に合わないため、優待を受けられない。

優待や配当の手厚い銘柄は決算期末が接近するにつれて人気が高まる一方、株主は売り惜しむようになる。優待月は需給が引き締まり、株価が上昇しやすくなるのだ。9月25日に駆け込み買いするのではなく、あらかじめ絞り込んだ銘柄が安くなった場面を拾い、値上がり益と優待と配当金の「一石三鳥」を狙うのが理想の投資スタイルだ。